小学1年生の男の子と保育園年少の女の子を育てるデュアラーママでアナウンサーの安田美香さんが、子どもと一緒にお出かけして「また行きたい!」と思うイベントや場所をリポートするこの連載。第1回は、3月23日に上野の国立科学博物館で開かれた「ナイトミュージアム・コンサート」に参加。数々の演奏や展示の様子をリポートします!

夜になると、あの「科博」でコンサートが開かれる!?

 「ノープラン 子どもにせがまれ 土曜の朝 お出かけ先を 慌てて検索~」。字余り。安田美香です!

 週末になると、わが家では子どもたちからブーイングの嵐。「ママ~、どっか、遊びにいきたい~!」「おもしろいとこ、連れてってよー!」。仕事にてんてこ舞いの私は、家族のお出かけの予定はいつも後手後手に(子どもたち、ごめんよ……)。

 どものほうから「ママ、一緒に出かけよう!」って言ってくれるなんて、いつまでだろう子。大きくなるにつれ、週末は部活に塾に習い事と、子どものほうが忙しくなってくるから、こんなことも言ってくれなくなるのかな……。

 先日、こんなことがありました。息子と電車に乗っていて、JR御茶ノ水駅を通過したときのこと。

息子 ママ、この駅さ、僕が小さいころ、ママと靴を買った所だよね!?

と、突然言い出したんです。

安田 …そうだっけ?

息子 そうだよ、ほら、足のあちこちを機械で測ってさあ。青い靴だよ!

安田 ……ああーー! そうだ! そうだったね、来たこと、あったねぇ!

 そういえば、ある日の午後。息子を保育園に早くお迎えに行き、DUALの連載で子ども靴をお茶の水でお試ししたことがあったんです。私はすっかり忘れていたのですが、息子は駅名を見ただけで思い出し、

息子 楽しかったよねぇ~! また行こうね。

と、ニコニコ顔に。

 子どもって、小さいころにママ・パパとお出かけした記憶を、ビックリするほど鮮明に覚えているんですよねぇ。忙しいからこそ、かけがえのない子どもとのお出かけ時間を濃密に過ごしたいものです。この連載では、子どもと一緒にお出かけして「濃密だった!」「また行きたい!」と思うイベントや場所をリポートしていきます。

 さて、今回お出かけしたのは…音楽祭。今、東京・上野の街が、「音楽の街」になっているんです。

 毎春、東京・上野では、「東京・春・音楽祭-東京のオペラの森-」が行われています。13年目を迎える今年は、3月16日(木)から4月16日(日)まで開催されています。

 会場は、東京・上野恩賜公園内や周辺の文化施設。「へぇ~、公園でコンサートするのねぇ~」なんて思っていたら……その規模の大きさにビックリ!

 通をもうならせる「東京文化会館」でのオペラ&クラシックコンサートから、屋外で演奏される小さな無料コンサートまで、バラエティーに富んだプログラムが約30会場・約150公演も用意されています(無料公演は屋外が多いため、雨天で中止の可能性があります)。

 最大の特徴は、上野公園内の博物館や美術館がコンサート会場になること。題して「ミュージアム・コンサート」。「国立科学博物館」「東京国立博物館」「東京都美術館」「国立西洋美術館」「上野の森美術館」など、様々な施設の中で音楽を楽しむことができるんです。

 中でも興味深いのが、国立科学博物館で行われる「ナイトミュージアム・コンサート」。通称「科博」と呼ばれる国立科学博物館は、土日になると子どもたちでいっぱいになる、子どもに大人気のスポットなんです。

安田 夜に「科博」でコンサート!? ……いったい、どうやってやるのかしら?

 対象年齢は就学児以上だから、小学生は入場できるとのこと。子どもたち&お友達のみんなでお出かけすることにしました。