「スマホ子守」と聞くと、つい反応してしまうという人も多いのではないか。未就学児のうちから使わせるのはどうなのかと内心疑問を抱きつつ、夕飯を作る際や外出時などについ使わせてしまうというのがDUAL世代の本音だろう。

 保護者は未就学児のネットやタブレット利用に対してどう向き合えばいいのだろうか。利用実態と共に、適切な利用のさせ方や教え方までを見ていきたい。

Q. 未就学児にはネットやタブレットはどのように使わせればいい?

進む端末利用の低年齢化

 まず、未就学児のネット接続端末の利用率と利用端末、利用内容の実態について見ていこう。

 0~6歳の未就学児を持つ保護者を対象とした、子どもたちのインターネット利用について考える研究会の「未就学児の生活習慣とインターネット利用に関する保護者意識調査結果」(2016年10月)を見てみよう。それによると、スマートフォンなどの情報通信機器の利用は、0歳児で21.8%、1歳児で41.8%、2歳児で56.0%、3歳児で60.3%、4歳児で62.5%、5歳児で62.5%、6歳児で74.2%が「ある」と回答。子どもの端末利用は低年齢化が進んでいる。

 安心ネットづくり促進協議会の未就学児(0~6歳)、小学生低学年(1~3年生)及びその保護者を対象とした「低年齢層の子どものネット利用実態と、その保護者の意識実態調査アンケート報告」(2016年4月)によると、幼児の利用端末はスマホが38%と約4割に上りトップ。続いてタブレット(23%)となっており、自分の端末を所持している割合は低く、保護者の端末を利用している例が86%とほとんどだ。

 利用しているアプリやコンテンツは、「動画を視聴する」が66%、「ゲーム」が61%、「撮った写真・動画を見る」が37%などとなっていた。「知育」も21%いるものの、もっぱらYouTubeなどの動画を見るためやゲームをするために利用されているのが実態だ。