女性ホルモンには長期的なサイクルと短期的なサイクルがある
「一億総活躍社会といわれるなか、女性の活躍推進がうたわれています。産婦人科でも女性の健康の包括的支援は大きなテーマです」とお話を始めた武田さん。女性の活躍にとって不可欠なのが女性ホルモンのサイクルを知ることだそう。「女性の特徴であるホルモンのサイクルは、一生の中での長期的な変化と、月経周期の中での短期的な変化があります」。短期的な変化で起こる不調が前回のテーマである月経前症候群。長期的な変化の中で起こるのが、更年期症状です」。
「女性の一生は、胎生期、小児期、思春期、性成熟期、更年期、老年期に分けられる」と言う武田さん。「思春期になると初経があり、第二次性徴が始まって女性ホルモンの値が上がってきます。そして、毎月の排卵周期が確立します。そして、出産適齢期の性成熟期を経て更年期に入るのです」。なるほど、DUAL読者の中には更年期の入り口にいる人もいそうですね。