子どもたちが大好きなレゴブロック。昔、遊んだというママやパパも多いのでは? 4月1日には名古屋に屋外型テーマパーク「レゴランド®・ジャパン」もオープンするので、この春はレゴ旋風が巻き起こりそう!  そのレゴブロックで作られた、DCコミックスのヒーロー、バットマンが活躍する映画『レゴバットマン ザ・ムービー』が4月1日に公開されます。公開に先立ち、日本人初のレゴ認定プロビルダーの三井淳平さんにインタビューし、映画の見どころやレゴの魅力、ご両親の子育て術などについて、語っていただきました。

映画の予告編を動画でご覧いただけます(1分32秒)。

三井淳平
1987年生まれ、兵庫県明石市出身。2005年、テレビ番組の「レゴブロック王選手権」準優勝で注目を浴びる。東京大学入学後に東大レゴ部を創部。2010年、レゴブロックを素材とした作品制作や関連する課外活動における社会貢献により、「東京大学総長賞」を個人受賞。2011年、「世界最高レベルのレゴブロック 作品制作能力を持つ一般人」とレゴ社が認める「レゴ認定プロビルダー」に最年少で選出される(日本人初、世界で13人目)。現在は三井ブリックスタジオ株式会社代表取締役を務めている。

違和感のない世界にレゴ好きもバットマンファンも満足

清水(以降、――) 映画『レゴバットマン ザ・ムービー』はCGで作られていますが、実際のレゴで作った場合と「ここは違う」と思った点はありますか?

三井淳平さん(以降、三井) それが、ないんですよ。本当にブロックで作られた世界になっていて、違和感が全くないです。レゴ好きの人たちが満足できる映画ですね。

―― こういった映画が作られると、創作意欲をかき立てられたり、三井さんなら「こう作る」と思ったりすることはありますか?

三井 そうですね、実際の人形だと自分で動かすしかないですが、レゴの人形たちがレゴの世界の中を走り回って、色々なことが起こっているのを見ると、イマジネーションが湧きます。私自身、ジオラマを作るときに、人形たちがこの場所で休憩したいだろうなという所に椅子を置いたりするのですが、こういった映画を見ていると、人形の生活感を出すような作品を作る際、想像が膨らみますね。

―― バットマンはみんなが知っている有名なヒーローですが、その世界をレゴで描くことについては、どのようにお感じになられましたか?

三井 実は私はレゴのミニフィグ(人形)のマニアで、今までレゴ社が作ったミニフィグを全部コレクションしているくらいです(笑)。キャラクターとミニフィグはすごく相性が良くて、中でも、バットマンを含むスーパーヒーローシリーズは一つ一つがキャラ立ちしています。バットマンは敵役のジョーカーやミスター・フリーズなど、特徴のあるキャラクターが多いんですが、それぞれがレゴのパーツで表現されているんです。ジョーカーなら緑のポマードを付けた髪形だったり、ミスター・フリーズなら凍らせる機械を持っていたり、そういったことがミニフィグにデフォルメされて表現されているので、とてもよく描かれていると感じました。人形的なかわいさの中に、悪役もヒーローも詰め込まれているんですね。

バットマン
バットマン

ジョーカー
ジョーカー