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違和感のない世界にレゴ好きもバットマンファンも満足
清水(以降、――) 映画『レゴバットマン ザ・ムービー』はCGで作られていますが、実際のレゴで作った場合と「ここは違う」と思った点はありますか?
三井淳平さん(以降、三井) それが、ないんですよ。本当にブロックで作られた世界になっていて、違和感が全くないです。レゴ好きの人たちが満足できる映画ですね。
―― こういった映画が作られると、創作意欲をかき立てられたり、三井さんなら「こう作る」と思ったりすることはありますか?
三井 そうですね、実際の人形だと自分で動かすしかないですが、レゴの人形たちがレゴの世界の中を走り回って、色々なことが起こっているのを見ると、イマジネーションが湧きます。私自身、ジオラマを作るときに、人形たちがこの場所で休憩したいだろうなという所に椅子を置いたりするのですが、こういった映画を見ていると、人形の生活感を出すような作品を作る際、想像が膨らみますね。
―― バットマンはみんなが知っている有名なヒーローですが、その世界をレゴで描くことについては、どのようにお感じになられましたか?
三井 実は私はレゴのミニフィグ(人形)のマニアで、今までレゴ社が作ったミニフィグを全部コレクションしているくらいです(笑)。キャラクターとミニフィグはすごく相性が良くて、中でも、バットマンを含むスーパーヒーローシリーズは一つ一つがキャラ立ちしています。バットマンは敵役のジョーカーやミスター・フリーズなど、特徴のあるキャラクターが多いんですが、それぞれがレゴのパーツで表現されているんです。ジョーカーなら緑のポマードを付けた髪形だったり、ミスター・フリーズなら凍らせる機械を持っていたり、そういったことがミニフィグにデフォルメされて表現されているので、とてもよく描かれていると感じました。人形的なかわいさの中に、悪役もヒーローも詰め込まれているんですね。