勉強とレゴを切り替えながら両方やったのがよかった

―― 三井さんはレゴと勉強を両立し、灘高校から東京大学・大学院修士課程まで修了されたという素晴らしい学歴をお持ちです。好きなことに夢中になると、どうしても勉強がおろそかになる子どもも少なくないと思うのですが、ずばり両立のコツを教えていただけますか?

三井 やっぱり切り替えが大事だと思います。私の場合、勉強ばかりじゃなく、レゴばかりでもなく、両方やったほうが結果的に良かったです。ずっと同じことをやっていると頭が固まってしまうと思うので。遊ぶときは遊んで、勉強するときは一旦全部片付けてというふうに、しっかりと割り切る。難しいとは思いますが、時間をしっかり決めて両方やるのがいいと思います。

―― 遊びを全く封印するわけではないのですね。

三井 そうですね。私は、全く封印したのは大学受験の1カ月前くらいだけでした。中学受験の前も封印したという記憶はないですね。レゴをやると頭がリフレッシュされて、勉強にも良いのかもしれません。

―― 現在はレゴをお仕事にされていらっしゃいますが、好きなことを極めて、それを続けていくためにはどうしたらいいでしょうか?

三井 仕事と趣味の違いは、「自己満足で完結してしまう」か、もしくは「それを発展させて人に見てもらったり楽しんでもらったりするところまで行く」か、ではないでしょうか。私の場合は、作品を作ったら自分で満足して終わりではなく、それをネットにアップしたり、人がたくさん通る所に飾ったりと、見せることを目的としてやってきました。そういうことに視点を持っていくと、仕事としてやるというイメージがつくと思います。

―― 飽きっぽい子どももいると思うのですが、何か励ます言葉をかけるとしたら?

三井 レゴでも、すぐに上手に作れるわけではなくて、ブロックを1個1個はめていって最終的な形になるので、コツコツと、千里の道も一歩からという言葉のように、昨日よりもうまくなったというポジティブな気持ちでやることが大事だと思います。

【三井さん制作作品】

LEGO and the LEGO logo are trademarks of the LEGO Group. ©2017 The LEGO Group.
LEGO, the LEGO logo and the Minifigure are trademarks of the LEGO Group. ©2017 The LEGO GROUP.