ガス事業に新規参入したのは12社のみ
昨年の4月にスタートした電力自由化(記事「4月からスタートの電力自由化、もう契約変更した?」)に続き、今年の4月からはガスの自由化が始まります。
ガスの自由化とは、現在、東京ガスや大阪ガスなどが使っているガス管を、他の企業も使えるようになることを意味します。それにより、今あるガス会社だけでなく、他の企業もガスの販売ができるようになったのです。
電力自由化により、他社に移動した顧客を取り戻すために電力会社が気合を入れるのでは?と思っていたら、思ったよりも各社の動きは静かです。
それもそのはず。電力自由化に参入した企業は、現在300を超えますが、個人向けのガス事業に新たに名乗りを上げた企業は、たった12社(3月時点)。ガスは電力よりも取り扱いや精製が難しい点が課題のようです。
また、自由化の対象となるガスは、主に都市ガスです。プロパンガスの地域はそもそも対象外のため、今回のガスの自由化は関係ありません。
そのため、この4月からガス自由化の影響がある地域は、東京ガス、東邦ガス、大阪ガス、西部ガス(福岡エリアのみ)のエリアに限られています。
ガスと電気の「セット割引」をシミュレーションして比較
ガス自由化によって、消費者にはどういうメリットがあるでしょうか。電気のときと同じく、これまでの1社独占状態から競争が起こるため、ガス会社を変更することで、今よりも安くなる可能性があります。