自分より弱い者を守ろうとしていたら、もう大人

 まずは、レシピを見るだけである程度料理が作れるようになっているかどうかです。これは、お教室での手元の様子などを見ればすぐに分かります。

 次に、自分の体を自分で思いやれるかどうか。例えば、「疲れているな」と感じたら温かいミルクティーを自分のためにいれようと思えるようになっていたら、もう大丈夫です。そうやって自分を大事にできるということは、人も大事にできるということですから。こういうことも、料理をしながら子どもたち同士で話をしている様子から分かるものです。

 そして3番目が、自分より弱い存在の面倒を見られるか、です。これも、子どもたちのキッチンでの会話から想像してみます。この子たちに2歳児を預けたらどうするかな、と。「あ、大丈夫だな、この子たちならその小さな子に合った食事をちゃんと考え、2歳児を置き去りにして遊びに行ったりはしないだろうな」と自然に想像できるようになっていたら、もう大丈夫。卒業の準備はできていると思うのです。

 あるいは、誰かの小さな妹や弟が飛び入りで参加するときもあり、そんなときの会話からも、子どもたちの成長はよく分かります。「小さい子がいるから野菜を小さく刻んだほうがいいんじゃね?」と今風の言葉遣いではありますが、ちゃんと思いやっている。これもまた、料理の技術とは全然関係のないことではありますが、とても大事なことです。他人を、それも自分より弱い者を思いやることができる、というのはすなわち大人になったということですから

 子どもたちには、まずは自分を大事にして、その次に弱い者を思いやり守れる、そんな大人になってほしい、と願っています。


料理教室「リトルレディーズ」の様子