子どものごはんは量が大事なの?
前回の記事で、幼児期の子どもの食が細くても、さほど心配することはない、ということをお伝えしました。フードアナリストのとけいじ千絵さんも「実は、子どもの食事では、量は大事ではありません!」と言います。
幼児食の本などに載っている分量はあくまで目安。一般的に言われる量にとらわれず、まずはわが子を観察し、その子にとっての適量を盛り付けてあげるのがいいそう。「幼児期は特に、卓上に並べる種類は親が決め、食べる量は子どもに委ねる、ということを徹底してください。親よりもちょっと少なめ、ではなく、食べきれる量を盛りつけましょう」(とけいじさん)
「食べなかったものではなく、食べたものを把握するようにしましょう。また食べてくれなかった!と食べないところばかりを見ていると、親のほうが心配で、食事の時間がストレスになってしまいます」ととけいじさん。
口わずらわしく言うと、子どもも食事をストレスに感じてしまうそう。「食事の時間が嫌なものだという認識は絶対に作らせてはダメ」と強調します。保育園でどのくらい食べたかを先生に聞いて把握するようにして、食べたものを把握すると、補食をお代わりしたんだ、など、意外と食べていることに気付けるかもしれません。
「量を気にしない代わりに、質を重視しましょう。栄養価の高い食材を積極的に用いること。食物繊維は控えめに、固さや大きさなど、食べやすさという意味での質にもきちんとこだわってほしいです」(とけいじさん)