復職前に断乳・卒乳、それとも授乳を続ける?
母乳育児をしているママが、職場復帰を見据えて早めに考えておきたいのが、「おっぱい」をどうするか。
母乳育児にするか、ミルク育児にするか、また、それらをいつまで続けるかなどにそもそもルールはありません。ただ、職場復帰すると、たとえ続けたい気持ちがあっても「保育園が粉ミルクを推奨している」「夜間何度も起こされるとフラフラで翌日の仕事ができない」「さく乳する場所と時間がない」など、様々な現実的要因が出てきます。復帰するときの子どもの月齢、ママの母乳に対する考え方、ママの体の状況、職場環境、保育園の条件、子どもの状況などを総合的に考慮しながら、自分が納得できる結論を導き出したいものです。
個人によって“おっぱい事情”は千差万別ですが、まずは
1.復職する前に完全断乳(もしくは卒乳)する
2.復職しても母乳育児を続ける
3.復職しても部分的に母乳育児を続ける(例:朝と夜間のみ授乳する)
の3パターンに分け、よくいわれるメリットと乗り越えなくてはいけないポイントをまとめます。
1. 復職する前に完全断乳(もしくは卒乳)する
◆メリット
・夜間の授乳がなくなる分、ママが夜眠れる
・胸の張りなどが収まっていれば仕事に集中しやすい
◆乗り越えたいポイント
・断乳は計画的にする必要があり、抵抗されることも
・入園直後などタイミングによっては子どもが不安定になる
・ママが母乳育児を続けたい場合、断念しなくてはいけない
2. 復職しても母乳育児を続ける
◆メリット
・子どもが健康面で母乳のメリットを受けられる
・ママが母乳育児を続けたい気持ちが満たされる
・子どもを安心させる手段を確保できる
◆乗り越えたいポイント
・冷凍母乳OK 、もしくはママが授乳に行ける保育施設を見つける
・職場でのさく乳場所、時間、母乳の冷凍手段などを確保する
・夜間授乳を続けていれば、ママが寝不足になる
3. 復職しても部分的に母乳育児を続ける
◆メリット
・子どもが健康面で母乳のメリットを受けられる
・ママが母乳育児を続けたい気持ちが満たされる
・子どもを安心させる手段を確保できる
◆乗り越えたいポイント
・授乳間隔が空くため、母乳の分泌量をコントロールする必要あり
・胸が張るなどママの体の負担になる可能性も
・夜間授乳を続けていれば、ママが寝不足になる
・子どもが昼間保育園でおっぱいを欲しがる可能性も
次ページから、職場復帰のタイミングで断乳・卒乳することを選んだママたちがどのように成功したのか見ていきましょう。