先輩ママが語る“小4の壁” トラブルを回避する、防犯・ケータイ利用の工夫
小学4年生になって学童を卒所したり、「学童よりも友達と自由に遊びたい」と一人で帰宅することを望んだりするようになると、親は「子どもが放課後を安全に過ごせる場所」について思い悩むことでしょう。個人差はありますが、毎日留守番をさせるにはまだ不安の残る年齢。「そろそろ、大丈夫」と留守番を任せられる子であっても、長期休みのことまで考えると、子どもの安全や防犯・セキュリティー面が心配です。先輩ママたちはトラブルを回避するために、どのような工夫をしているのでしょうか。
子どもの留守番トラブルでよく聞かれるのがカギの紛失。防犯上、カギはランドセルの中にというママは多いのですが、中には学校用と習い事用と2つ用意している人もいます。
川上 ウチの子の場合は、カギを無くしたことはありませんでした。ランドセルにひもで縛りつけていましたから。首にかけるタイプのものもありますけど、それだと見えちゃうので防犯上、危ない気がします。
片山 ウチもランドセルに付けていました。さらに、必ず子ども用にカギを2つ用意していました。ランドセルに付けておいたのを習い事に行くときに外しちゃうと、そのまま忘れることがあるからです。なので、学校に行くときにランドセルに付けるためのものと、それ以外のときに使うためのものとして2つ。リールみたいなのでびよーんと伸びるタイプのキーホルダーが便利でいいですよね。使っている間に切れちゃったりもするので定期的に点検が必要ですけど(笑)。
子どもの居場所確認や連絡を取りたいときにあると便利なケータイですが、メールやSNSトラブルが心配の種。あらかじめ親子でしっかり話し合って、家庭のルールを決めておく必要があります。
横山 小学生の間は子どもたちにケータイを持たせていなかったので、学童から一人帰りするようになってからは「18時までには帰宅する」と約束して、18時には家に帰宅確認の電話をするようにしていました。忙しい時期になるとその電話を忘れてしまうこともありましたが、何か「子ども達のリズムが乱れていそうだな」と感じるときには抜き打ちで電話をしていました。
ケータイを持たせない家の問題点としては、友達からケータイを借りることが出てくること。「それは相手のご家庭に迷惑だから、注意しておかなければ」と感じていました。ウチの場合は、親以外はすべてブロックしています。やはり女の子ですし、ケータイにまつわるトラブルも多いと聞くので、親以外とは連絡取れないようにと。習い事や塾通いをきっかけに、というパターンも多いですよね。中学受験する子どもは4年生くらいから塾に通って一人で行動する範囲が増えるし帰りが遅くなるので、防犯の意味で。
川上 わが家も中学生になるまでケータイは持たせていませんでした。ガラケーなのでLINEはやっていませんし、親以外はブロックしメールのやり取りができないようにしています。ケータイを持たせることで心配なのは、やはりメールのトラブルですよね。特に女の子同士の悪口メール。上の学年のお母さんから聞いた話ですが、「明日からは○○ちゃんはシカトね」といったメールが回ってきたことが実際にあったみたいです。
家庭によってはネットが見放題だったりします。同様に家のパソコンも全くロックが掛かっていない子もいるわけです。そうなると、その子どもの家に集まってネットサーフィンしたりすることになる。もともとは何かを調べるつもりだったのかもしれないけれど、そういう緩いおうちもあるので、4~5年生くらいになると、家庭によってかなり差が出てくることになるので、親が注意を払う必要性が出てきます。
スマホを制限なく使っている周りの友達は、何かしらのトラブルに巻き込まれやすいみたいです。やはりメール関係のトラブルが多いようで。「メールというのは大人でも誤解が生じやすいのに、ましてや子ども同士だともっと誤解が生じるから気を付けなさい」と言い続けてきたんです。そういう流れもあって、中学生になった娘が「ママが言ってたことが最近になって分かるようになった気がする」って言われて、うれしさのあまり泣きそうになりました(笑)。
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