家族が5人になって大変だけど、得られたもの

―― 3人目が生まれて、何か家族の中で変化はありましたか?

hitomi 「家族が5人になって、より家族らしくなったね」と主人が話していましたが、言われてみればそうだなと。私たちの場合、今のほうがまとまりが出てきたように思います。「みんなで頑張っていこうね」という団結意識が芽生えてきたかもしれません

 娘は気にかけて助けてくれるようになりましたし、長男も少しずつ下の子のことを認識し始めているみたいで。手や足をギュッギュと強く握ったり、口に指を突っ込んじゃったりとまだまだ危なっかしいですが、彼なりに「弟」の存在を感じているようです。一時保育で長男を預けたときに、上の子たちとも遊びたがったり、下の子たちとも進んでコミュニケーションを取ったりしているらしいです。「自分には上にお姉ちゃんがいて、下に弟がいる」という意識が家族との関わりの中で生まれてきていて、日々成長しているなと感じます。

 あとは実際、赤ちゃんが生まれて洗濯物が増えるので、娘に畳んでもらったり、ごはんを炊けるようにとお米のとぎ方を教えたりもしていますよ。時々、「イヤだ~、面倒くさい」と言われることもありますが、「じゃあ、ごはんなしだよ」と言うとしぶしぶやります(笑)。長男はまだお手伝いは難しいですが、自分でごはんをお口に運べるように教えたり、トイレトレーニングを少しずつしていったりと、なるべく身の回りのことは自分でできるように持っていっています。親がやってあげるほうが簡単だとは思うけれど、いずれ子どもたちは自立していかなくてはいけません。今が大変でも、させないとなと。そうしないと、いずれお互いが大変になってしまうので。

―― そうした家族のことについては、いつも夫婦で話し合って方針を決めるんですか?

hitomi そうですね。うちはパパがしっかり考えたり、家族にも自分の考えを伝えたりするタイプなので、一家の司令塔になってくれています。私は副班長みたいなポジションです。

―― 実は副班長のほうが強いってこともあります?

hitomi あると言えばあるかも(笑)。でも、私も子どもができて家族が増えて、昔とだいぶ変わったなぁと思います。「自分が主役!」みたいな感じだった私の口から、「私は副班長」という言葉が出るとは!と、自分でも驚くくらいです。

―― 次回も、5人家族になったからこその苦労や幸せ、ストレスで自分を追い込まないための秘策などを、たっぷりとお伺いしていきます!

hitomi
1976年1月26日生まれ。1994年デビュー。歌手活動やタレント活動の他、アパレルや美容ケア商品のディレクションなども手がけている。育児セラピストの資格を取得し、多方面で活躍の場を広げている。2016年10月に第三子となる男の子を出産。現在、3児の母。娘が小学生になるときのワクワク感を歌詞に込めた『夢運んだランドセル』が2月に配信リリース。NHK『みんなのうた』にて3月末までオンエア中。詳しい情報はオフィシャルブログをチェック。

(取材・文/伯耆原良子)