友達の家に行く直前に「あれはダメ」といっても、子どもは理解はできない
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、遊びに来た子どもの友達のマナーが悪くて、ホトホト困った・・・という経験をお持ちの方も多いと思います。
・いきなり上がりこんで、玄関で靴は脱ぎっぱなし。ランドセルは放りっぱなし。
・喉が乾いた、おなかがすいた、といってジュースやお菓子を要求。
・冷蔵庫や机を勝手に開けて、中を物色。
・子どもの部屋だけでなく、ほかの部屋にも入る。
きっと、「そんな子、いるいる・・・」と頷かれたのではないでしょうか。と同時に、「自分の子どもは、そんな子にはなってほしくない」とも思いますよね。
「よそのおうち」でも守らなければならないマナーがあります。でも、遊びに行く直前になって、子どもを捕まえて「あれはダメ、これもダメ」といっても急に理解できるものではありません。普段から、家庭でのしつけとして話をしておく、普段から親が模範となる行動で示しておく、ということが大切です。
まず初めにお子さんに伝えたいことは、「よそのおうちは、自分のおうちとは違うんだよ」ということです。自分の家から一歩外へ出たら、それはもう公共の場。よそのおうちでも、自分の家のようには振る舞えないという「けじめ」をしっかりと教えなければなりません。
よそのおうちに行ったときに、気を付けなければならないことを、順を追ってみていきましょう。
お友達のおうちでも、基本は「挨拶から」です。玄関のチャイムを押して、名前を名乗ってドアを開けてもらうことも、知らない子どもがいるのです。
チャイムは1回、しっかりゆっくり押してね。
おうちの人には、お顔を見てしっかりとご挨拶をしようね。
「こんにちは。お邪魔します」。小学生にもなると、これくらいのセリフは言えますね。
「片付け」の回でも触れましたが、脱いだ靴はそろえて(可能なら少し端に)置きます。向きは、帰るときに履きやすいように。
子どもには、「次に来る人の邪魔にならないところに、帰るときに履きやすいように置きましょう」と、理由を付けて教えるといいですね。立派な格好の大人でも、自分の靴をそろえないで上がりこむ人を見ると、興ざめしてしまいます。自宅で繰り返し、習慣にしてください。
ランドセルも、かばんも、通された部屋の隅っこに置きましょう。上着も脱いだら、たたみましょう。「たたむ」という動き、簡単なハンカチたたみなら2歳児くらいから、脱いだ服をたたむことは5歳児くらいになるとできるようになってきます。