自分を変えることで、新しい世界が見えてくる

 ブライダル業界でのお祝い事の席はもちろんのこと、OFUKUとして海外に日本文化を伝える祭典に幸せの伝道師として招かれたり、モデレーターを務めたり。JETRO食の祭典では日本代表として農林水産省から招かれたり、海外の放送局から取材依頼があったり。評判が評判を呼び、今では国内外からオファーが途絶えない、知る人ぞ知る人気者に。

 最近では、文部科学省国際教育推進課の招きで、全国の高校生を前に「一歩踏み出すために必要なこと」「言葉を超えたコミュニケーション」というテーマでの講演依頼もこなすなど、「開運」のためのアドバイスを求められることも増えてきたそうです。

 気になるのはOFUKUを見る人々の反応。もちろん、人それぞれ。フレンドリーに話しかけてくる人もいれば、存在しないがごとく目を背ける人も。

 「追い込まれたときに、自分自身OFUKUで救われたように、『何だ、あれ?』と笑うことでスイッチが切り替わることってあるんですよ。誰かにとってそんなきっかけになれればうれしいのでOFUKUを続けています。思い返せば、人生のどん底から這い上がったことそのものが、OFUKU効果かもしれないですね」

 「勇気を出してありのままの自分をさらけだせば、開けてくる扉がある」

 そんな阿久津さんの言葉も、OFUKUにつながっているようです。

(ライター/砂塚美穂、撮影/西山和希)