みなさんこんにちは、日経DUAL編集長の羽生祥子です。毎朝6時から仕事をしている私ですが、出勤したらアっという間にもう夕方! なんでこんなに時間が早く過ぎていくの~!? という日々を送っているママやパパは多いのではないでしょうか。実は年明けの編集会議である日、私はついに爆発をしてしまいました。

 「毎日の仕事は 山となって積み上がる、スケジュールは15分刻み、残業しないように大急ぎで帰ってからは子どもたちのプリント整理、PTAに習い事の連絡……。“ぜんぶできた!”っていう達成感があった日はこの1年間で1日もないよ!  これ以上どうしろと? みんな、どうしてるの~(泣)」

 そこで、私のタイムマネジメント能力不足による逆ギレということは重々承知のうえで、今回はこの泣きごとをテーマに特集をつくってみようということになりました! その名も、「コマ切れ時間を逆手に取って、モヤモヤ感を達成感に変える大作戦!」です。

DUAL編集部4人が実践して大変身!

 共働き子育て真っ最中のみなさんの最大の悩みのひとつ、それは「まとまった時間が取れないので、本当にやりたいことをできていない」ということではないでしょうか。それは私の悩みのように仕事であったり、家事であったり、子育てであったり。

 そんな悩めるワーキングママを代表して、4人のDUAL編集部員が各自のモヤモヤを解消すべく、1カ月間のトレーニングを積んでみました。各分野の専門家にノウハウを仰ぎ、それを自分の生活に落とし込んで1カ月間で大変身してみせるのです。ポイントは、「時間があれば(きっと)できるはず! しかし、1時間とまとまった時間がない。そんなコマ切れ生活でどこまで効果を出せるか」という点です。

 第1回に登場する私が挑んだモヤモヤテーマは、「締め切り仕事をやり遂げるだけでなく、締め切りのないブレーンワークに着手して“残務感”を無くすこと」にしました。

【モヤモヤ→達成感 コマ切れ時間★超活用】
第1回 日経DUAL羽生編集長、コマ切れ時間の活用術! ←今回はココ
第2回 編集Hが気が散る在宅勤務を30分+5分で集中!
第3回 編集Yが汚部屋を毎朝5分整頓の習慣化に成功!
第4回 編集Fがテレビ子守の罪悪感を1分声がけで満足!
第5回 編集Fがその場しのぎ献立を20分買い物で改善!

日経DUAL羽生祥子編集長の悩みは、「あふれる仕事に1日が追い付かない! 残務感のモヤモヤを無くしたい」
日経DUAL羽生祥子編集長の悩みは、「あふれる仕事に1日が追い付かない! 残務感のモヤモヤを無くしたい」

 編集長としての仕事のタスクは、細かくカウントしていくと平均毎日30個以上。8時~18時で働いたとしても、ほとんど毎日何かが「やり残し状態」。さらにモヤモヤしているのは、締め切りのない大切な仕事に着手できないこと。

 ■ 「今日も仕事が残ってしまった感」を無くす
 ■ コマ切れ時間の有効な使い方を身に付ける
 ■ 締め切りがない「本当に重要な仕事」に着手する

 私のモヤモヤの原因を分析してみると、「なんだかいつも仕事が残っている感じがする」という残務感と、「些末な締め切り仕事より、締め切りがない重要仕事に着手したい!」の2つだと分かりました。そこで時間活用術などのビジネス本を読みあさり、コレという2冊をピックアップ。私が実践してみたのは、この2つです!

 ■ マニャーナ法の“5分ダッシュ法”
 ■ 坂東眞理子さん推奨の“仕事マトリックス”

 まず私が注目したのは、『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則(完全版)』(ディスカヴァー)の中にある「仕事を先送りにしない5分間ダッシュ法」です。最も嫌だなと思っている仕事や、大きなプロジェクトこそ、「5分間ダッシュ法」で仕上げることができるらしいのです。

 さらに実践してみたいなと思ったのは、元祖ワーママであり“日本一忙しい70歳”と私淑している昭和女子大学総長の坂東眞理子さんの仕事術。彼女の『女性リーダー4.0~新時代のキャリア術』(毎日新聞出版)の中にあった「自分を高める仕組みづくり」というメッセージに目が留まりました。

 「働いていると、つい目の前の処理すべき仕事に追われて大事なことをしていない場合があります。私は緊急度、重要度を十文字に書いた紙に、しなければならないことをリストアップします。どうしても大事ではないが急ぎ案件を優先し、重要だけれど緊急性がないものを後回しにしがち。(中略)与えられた仕事だけをせず、経営全体を把握し、自分の立ち位置を理解し、自分のキャリアの将来像を持ちましょう

 まさに、私が締め切りに追われて本当に大事なことをなかなか始動できない悩みにピッタリです。さっそく専門家に取材しながら、実践をスタートしてみました!

左から、『短時間で「完全集中」するメソッド』(大和書房)、『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則(完全版)』(ディスカヴァー)、『女性リーダー4.0~新時代のキャリア術』(毎日新聞出版)
左から、『短時間で「完全集中」するメソッド』(大和書房)、『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則(完全版)』(ディスカヴァー)、『女性リーダー4.0~新時代のキャリア術』(毎日新聞出版)

<次のページからの内容>
・「やり残しモヤモヤ感」の正体は、5分で解消された!
・「あふれる仕事」を分解して、萎える気持ちを消す方法
・心理学ジャーナリストが推奨する「朝の仕事」「夕の仕事」
・坂東さん推薦の「重要度×緊急度」仕事マトリックス
・朝の電車、夕方4時からの「5分ダッシュ」で達成感!
・自分の集中力に惚れ直し…やれば15分で何でもできる