でもその原因がストレスだってわかっていても、そんなのどうしようもないんだよ。だって現在、自分なりにベストを尽くしてやっているのにこんなになったら、つぎはいったいどうしたらいいのって、お手上げだよね

 でも、やっぱり体は悲鳴をあげていて、その声はきっと何より優先させなければならないものだ。子どもも仕事も、健康な心身があってこそ向き合えるものなのだし……ってそんなの言われなくてもわかってるよね、わかってる、そのことがじたいが辛いのだ……そんなことを考えながら病院からの帰り道、しかし息子の顔を見ると問答無用にじいんとして、子育てはド級にしんどいのだが、しかし息子の存在にいま現在、わたしがどれだけ救われているか、その存在がわたしにとってどれくらい大きく、かけがえがないのかを思い知らされるのも事実なのだった。ストレスで救急車で運ばれたり、息子の存在にううっと泣きそうになったり、心も体も落ち着くヒマもない。親の人生、極まりすぎじゃないだろうか……。

親の皆さま、どうぞ自分の健康を最優先に

 そんなふうに、決して足を止めることのできない全国の親の皆さまたちよ……もし、心身に異常が出たりなんかした時は、せめて、つらい自分のことを責めたりしないでほしいなと思う。もし緊急事態になったら「昭和のおかん、もしくはおとんアプリ」をさっと削除して、自分の状態をいちばんに優先してほしいと思います。埃で人は死なないし、店屋物でも子は育つ。生きていれば、やり直せないことはない。「今が絶対」だなんて、思わない。あんまり自分を追い込まないように、どうかひとつ、お願い申しあげます。

 ちなみに病院を出たあとは痛みが嘘みたいにすっと消えて、救急車ハイというか、なぜかものすっごいテンションに。昼食をとっていなかったので何か食べて帰ろうということになったけれどまわりにお店が一軒もない。そのとき、冷蔵庫に今日で消費期限が切れる焼きそばセットがあったのを思い出し、「家で作るわー」とここでもまた「おかんアプリ」が順調に作動。「や、やめとこうよ、今さっき救急車で運ばれた人の発想じゃないよ、何でもいいから食べていこうよ買ってくるよ」と言う夫をパッキパキの目で「いいからいいからいいからいいから」と押し切り、気がつけばホットプレートで焼きそばを炒めているわたしがいた。みんな無言で食べていた。

 今から思うと焼きそばセットなんかどうでもいいし、そのまま何もせずに眠って当たり前なんだけど、なんか、こうなっちゃうんだよなぁ。でも命あっても物種よ、心身を優先しましょうぜ。今日もフレシネを飲んでそんなことを考えた。

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