共働き家庭にとっては“学童代わり”の一面も
「ゆくゆくは月島や西葛西キャンパスでも、国際小学部を開校していきたい」という柾木さんは最近、教育分野で大学院修士課程を修了。「キャリアデザイン学研究科の教育発達専攻で、子どもたちをどう育てたいのかを改めて考えてきました。世界には、一見グローバルに活躍しているようでも、実はお金に振り回されているだけの人もいます。一方、“世界に貢献する”ことを最終目標とする真のグローバル人材に共通しているのが“自律性”と“協調性”。それらを併せ持つには、自分を表現する力、つまり語学力が必須です。他人との関わり方という側面も大切に、これからも英語教育に携わっていきたいと思っています」
ちなみに、現在通っている生徒たちの親の共働き率は6割程度だそうで、帰りがけに話を聞いた家族は「共働き家庭としては、放課後、毎日同じ所に学童代わりに通わせることができ、安心です」と語っていた。
“学童代わり”に通うことで“真のグローバル人材”の必須ツールを身に付けられるとは、何とも魅力的に聞こえるが、入学できるのは15時50分の始業時間に間に合う者のみ。通学圏外に住む筆者には、圏内の子どもたちが何ともうらやましく思われたのだった。
(文・写真/松島まり乃)