新生活のストレスを軽減するために実践したいこと
● 生活のリズムをつくるポイントは「朝」
ママが職場復帰を果たし、子どもが保育園に通うようになると、ママと子どもが日中過ごす環境や生活リズムは大きく変わります。今の時期に大切なのは、保育園通いを想定した新しい生活リズムでの生活を早めに始め、実際に保育園に通いだしたときには家庭の中に変わらないリズム、環境をつくっておくこと。子どもは、毎日同じ生活を繰り返しているほうが安定するといいます。
とはいえ、1週間、朝から晩まで同じ生活を繰り返すのは無理。だから、「毎日決まった時間に、(できる限り)家族が一緒に過ごす」ことで、リズムをつくっていくといいでしょう。
問題は、1日のうち、どの時間帯に「わが家のお決まり家族タイム」をつくるかということ。NPO法人孫育て・ニッポン理事長の棒田明子さんは「朝ごはんを、同じ時間に、家族一緒に食べること」を勧めます。
朝ごはんの時間を整えれば、自然と起床時間も整い、生活リズムができていきます。「夜でもいいのですが、帰宅時間やイベントなど、日によって変わることが多くなりがち。でも、朝はだいたい決まっていますよね。パパが朝ごはんを食べないという家庭でも、5分でいいからパパも席に座り、家族全員が顔を合わせるようにしましょう」
生活リズムを整え直すタイミングについて、棒田さんは「生活リズムを身に付けるには何度も繰り返すことが大事。だから、保育園が始まる1週間前ではなく、この記事を読んだ翌日の朝から始めるのがいいと思います」と話します。
● やり残しを解消する「リセット日」を作る
保育園から家に帰るのは、夜の6時や7時。できれば9時前には子どもを寝かせたい。そうすると、子どものために使える時間は約2時間。超特急でごはんをつくって食べさせ、入浴、寝る前の準備、絵本読み聞かせなどをして子どもを寝かしつけた後、ママのエネルギーはほとんどゼロの状態に。その後で家事をしようとしても、なかなかすべては片付きません。その結果、「なぜ私はこんなにできないのだろう」と落ち込んでしまうことにもなるでしょう。
そのストレスを解消するには、毎日の生活の中でやり残したことを一気に処理する「リセット日」を作ることがおすすめです。
例えば、パパの会社が水曜日に「ノー残業デー」だった場合、パパに子どもの世話を頼み、ママはその日だけ残業して、仕事の遅れを解消したり、たまった家事をこなしたりするのもOK。「毎日忙しくて、愚痴をこぼす暇もないママは、このリセット日を使って、友人とごはんを食べたり、自分の時間を楽しんだりしてみては。リセット日を作ることで、日ごろできなかったことが消化され、ストレスも軽減します。ぜひ夫婦で話し合って、週に一度のリセット日をつくってください」