ドラマ化もされた人気漫画『ホタルノヒカリ』の作者、ひうらさとるさん。20代、30代は生活の大半が仕事という超多忙な日々を送り、40代で結婚、出産。2011年からは住まいを東京から兵庫に移し、仕事を精力的にこなしつつ、家族との時間も大切にしています。「ママ友とも裸の付き合い」という、都会暮らしとは一味違う子育て環境の魅力や、親子の関係についてお聞きしました

■「上」の記事
ひうらさとる 夕方6時に強制終了、生産性高まった

震災後に移住してからの生活

日経DUAL編集部 2011年の東日本大震災の後、兵庫県豊岡市に移住されたそうですね。子どもができて家族で地方に拠点を移すのは大きな決断だったのではないでしょうか。

ひうらさとるさん(以下、敬称略) 震災は一つのきっかけではありましたが、もともと東京にはもう20年以上住んでいるし、ちょっと環境を変えてみてもいいかなと思い始めていた時期でした。初めは豊岡市の別荘地に物件を見つけて、夏だけ行こうと思っていたんです。娘もまだ小さかったので、そのころ東京で実施していた計画停電で真夏にエアコンがつけられなかったら厳しいなというのもあって。

 私は出身も大阪の梅田の近くで、田舎暮らしの経験がなかったのですが、行ってみたらすごく楽しかった。東京は家族でどこかへ遊びに行くにも時間がかかるし、渋滞に巻き込まれたりもしますよね。人が少ないってストレスが少ないし、子育てにも合っていると思って、そのまま移住を決めました。

―― いろんな刺激や情報に接する機会が減ってしまう物足りなさはありませんでしたか。

ひうら 初めのうちはそれが新鮮でしたが、やっぱり映画や生の演劇などが見られないのがだんだんストレスになりました。そんなときに、夫が城崎国際アートセンターの館長を務めることになり、城崎に移ることになったんです。アートセンターでは毎月演劇やパフォーマンスが見られるし、車で15分くらいの豊岡市の中心部に映画館もできて、そこのオーナーは作品選びの趣味がすごくいい。色々とタイミングに恵まれたおかげで、カルチャー面でも気持ちが十分に満たされています。

次ページから読める内容

  • 娘のほうが悟っていることもある
  • 好きなように生きる「自由」
  • 気を付けているのはため込まないこと

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