経産省が女性リーダー育成のプログラムをスタート
2016年秋、経済産業省が公益法人などと組んで、産業界の女性リーダー育成のための研修会をスタート。約60人の女性リーダー候補(部長職等)を対象に、『Women's Initiative for Leadership(WIL)』のプログラムが動き出している。
プログラムは大きく3つに分かれており、1つは企業の女性幹部や幹部候補者を対象とした政府関係者や企業経営者を招いての勉強会。もう1つは計6グループに分かれて政策課題に関する研究の成果を「最終報告会」で発表するグループ研究。そして2017年1月に6日間の合宿形式で実施された米ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)教授陣による『女性リーダーのための経営戦略講座』も、このプログラムの一環で行われたものだ。
HBSの講座を受けたのは62社からの66人。修了式では政財界トップを招いたレセプションが行われ、会社の枠を超えた人材交流の機会にもなった。
『女性リーダーのための経営戦略講座』を運営したのは、公益財団法人 野村マネジメント・スクールだ。同法人の島本正理事長によれば、「野村マネジメントスクールは37年にわたりHBSの教授・講師を招いて毎年夏に3週間、合宿形式で『トップのための経営戦略講座』を開催し、2015年までに2400名を超える修了生を輩出」しており、多くが文字通り経営のトップについている。しかし女性だけを対象にした講座は初めてのこととあって、注目された。