現地での生活を始める前に、最低300万円以上の貯金を備えておきたい

 シンガポールで生活を始めるうえで気をつけないといけないことは、駐在など会社の経済的サポートなしで自力で来る場合は初期費用が必要になることです。不動産の入居の際には保証金と前払い家賃を事前に支払う場合が多いです。不動産の契約はシンガポールでは借り主側と大家側とそれぞれがエージェントを付けることになります。入居の際に写真をしっかり撮って退去の際に証明をしないと費用を請求される可能性もあります。エアコンのメンテナンス、カーテンのクリーニング、部屋のクリーニングなども自分で依頼をして領収書を提示する必要があります。その他、電力会社などにも保証金(約4万)を入れたりするので初期資金がある程度必要になります。

 その他にも給料が振り込まれるまでの生活費、身の回りの物を整える費用(家具・家電付きの物件も多いが掃除道具など最低限は買いそろえる必要あり)、引っ越し代(単身パックなどを利用すれば20万円弱からあり、荷物が少なければ飛行機の手荷物などで済ませることも)などもあるので最低でも300万円以上の貯金があるほうが安心です。100万円相当額を超える現金等を海外に持ち出す場合は申告が必要になるので、海外でも引き出しができる銀行口座を日本で作っておいたり、いざとなったときに海外ATMからキャッシングができるクレジットカードを持っておくとよいでしょう。日本のクレジットカードでも買い物はもちろんできるので身の回りの買い物はカードで行うのも手です。

 いかがでしょうか。海外で親戚も家族もいないところで生計を立てるとなると、最初はお金の不安も多いものです。しかし、慣れてしまえば同じアジアなので、文化も近く生活もしやすいです。英語は独特のイントネーションなので慣れるまでに時間もかかりますが、慣れれば欧米の国で生活をするよりもハードルが低く、現地の人と溶け込みやすいです。日本人が比較的住みやすいおすすめエリアは、また別の機会に紹介していきますので、お楽しみに。

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シンガポール政府サイト