保育園で流行しやすい「みずぼうそう」と「おたふくかぜ」。「小さいうちに感染すれば免疫がしっかりつく」「発症しても軽く済む」と誤解されがちですが、重症化や重い合併症を起こすリスクがあり、軽視してはいけない病気です。みずぼうそうは、近年の統計によると国内で毎年約100万人がかかり、うち約4000人が重症化して入院、約20人が死亡しています。おたふくかぜは400~1000人に1人の割合で起こる「難治性難聴」が非常に怖い病気です。どちらの病気も、ワクチンで防ぐことができます。ワクチンの重要性と、かかってしまったときのおうちケアについて、お届けします。

【保育園のママ・パパ向け/病気・ストレス・体】
(1)  子どもを守るインフルエンザ対策と受診の目安
(2) 感染力の強いノロウイルス 予防対策とおうちケア
(3) 空気感染のみずぼうそう、難聴が怖いおたふくかぜ ←今回はココ
(4) 子どもが病気に 登園基準と病児保育・病後児保育

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学生低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

みずぼうそうの定期接種化で1歳児の患者が激減した

 みずぼうそうワクチンは2014年10月から定期接種化(2回)されました。あかちゃんとこどものクリニック院長の田中秀朋医師も、「保育園の1歳児クラスでは患者数が減っているようです。当院の近くでもみずぼうそうの患者が少なくなっていると感じます」と、ワクチンの効果を実感しているそうです。

 しかし、定期接種対象年齢を過ぎてしまった年長児クラスでは、免疫を持っていない子どもの間で、流行が見られることがあります。みずぼうそうの感染経路、症状、ホームケアのポイントをまとめました。

患者が立ち去った後の部屋に入って、空気感染することも

 みずぼうそうの基本知識をおさらいします。

■感染経路

 くしゃみやせきなど唾液からの「飛沫感染」、タオルやおもちゃなどについたウイルスを触ることでの「接触感染」、空気中に漂うウイルスを吸い込むことでの「空気感染」。感染力が非常に強い。

 発症者がその場にいなくても、発症者が過ごした部屋に30分以内に入れば、空気中に浮遊したウイルスを吸い込んでうつることも。どこでもらってもおかしくない病気です」(田中医師)

<次ページからの内容>
・発疹を見逃さないポイントは?
・ホームケアで気を付けること
・きょうだい間感染にも警戒を
・おたふくかぜの基礎知識、ホームケアのポイント
・時に重い合併症を起こすことが知られるおたふくかぜ

次ページから読める内容

  • 早めの受診が肝心。発疹発現から2週間後のきょうだいも警戒を
  • 一生治らない難聴になることもある、おたふくかぜ
  • 高い頻度で起こる「難治性難聴」が非常に怖い
  • 接種できない0歳児のためにもワクチン2回接種でしっかり備えを

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