二児の母&フードライターである中田ぷうさんが、おしゃれでも豪勢でもない“普通”の日の食卓を紹介するこの連載。書籍『闘う!母ごはん 春夏秋冬、子供がいる日の家めし日記』(光文社)からの1品と、初公開となるレシピを2品、毎回紹介していきます。すぐにでもまねしたいヒントが詰まった中田さんの食卓を早速、のぞいてみましょう。

● △月×日 年季必要なし!  簡単に味がキマる 大塚にんじんと里いもの煮物

 年末になると買う、山梨県の一部地域で作られている伝統野菜・大塚にんじん。全長1mほどあり、濃厚な味が特徴的。甘みも強く、煮物やケーキに使うとすごくおいしく仕上がるのだ。正月用の煮物は、ちょっとスペシャルなこのにんじんを使って。

 味つけは友人直伝の、単純割合ながら味が決まる配合で。1:1:1のしょうゆ、みりん、甜菜糖を入れ、ひたひたになるまでだし汁を足し、汁気がなくなるまで煮込むだけ。私のように料理スキルが低い人間は、1:3:0.5とか言われると、もう面倒で、二度とその料理を作らなくなってしまうが、「全部同量。あとはだしで好みの濃さに溶く」だとできるんだな(笑)。

 具は2種だけですが、十分おいしい! お好みで干ししいたけやごぼう、鶏肉、こんにゃくなど入れても。だしは「千代の一番」に頼ります。

『闘う!母ごはん 春夏秋冬、子どもがいる日の家めし日記』(光文社)より

 次ページから、書籍に収録していない中田さんのレシピ「ハンバーグより作るの簡単! しっとりふわふわミートローフ」「〆のぞうすいやうどんもたまらん! 春野菜のバター味噌鍋」の2品をご紹介します!