子どもがやりたいことを見つけたら、お金を出してあげることが大事

勝木 高校生のときに、オーストラリアに短期留学したいと言い出したので、「いいよ」とお金を出してやりました。

―― かつて勝木さんのお父様がNHKの教材を「勉強するなら全部買え」と買いそろえてくれたように、やはりここぞというタイミングでどーんとお金を出してあげることは大事だとお考えですか?

勝木 そうですね。本人が欲しがったタイミングでお金を出してあげることは大事だと思います。

―― よかれと思って習い事をさせて、子どもがやめたいと言い出したらどうされますか?

勝木 すぐにやめさせます。嫌だというものを無理に続けさせても意味がありませんから。

―― 親としては高い月謝を払って習わせてあげているのだから、せめて何かしらモノにして、回収できるまではやめないように、とせこいことを言ってしまいがちですが。

勝木 やりたいことが見つかるまでは無理に習い事をさせなくてもいい、と私は思います。

 子どもの可能性を広げるためにピアノを習わせるとか、一日でも早く英語を習わせるとか、親がはりきっても本人が興味を持てなければ身に付かないでしょう。梨園の世界じゃないのですから、友達と遊ぶ中で自分が心からやってみたいと思えることに自然に出合うのがいいと思いますね。山に行ったり、川でザリガニを釣ったり……そういう時間の中で、自分が本当にやりたいことが見えてくるものではないかと思います。

―― 今の子どもたちは“街っ子”が多いですから、自然の中で遊ぶこともなかなか難しいですが、やはり友達と創意工夫して遊ぶことで本当の意味での抽象思考などが育まれるのではないか、と私も思うところがあります。とはいえ、親としては目の前の問題にどう対処したらいいか選択を迫られることも少なくありません。

 例えば直近の問題として、2020年に大学の入試制度が変わります。親としてどんな対策を立てたらよいのか。勝木さんから何かアドバイスはありますか?

勝木 何のために英語を学ぶかといえば、それは相手に自分を理解してもらうためですよね。その意味で言えば、大学の入試英語は実は本当に英語を学ぶこととは違っていて、ほとんど役に立たない。でも、大学に行ったほうが将来の選択は広がるから、必要最小限の対策が必要になる。それはやはり、過去問をやることに尽きるのではないでしょうか?

―― 受験校の傾向と対策を知るために過去問題集をすべて買いそろえたとおっしゃいましたよね? そこまで徹底しないとダメでしょうか?

勝木 そうですね。やるなら、徹底的に(笑)。

―― その根気、見習いたいです。今日はありがとうございました。

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(ライター/砂塚美穂、撮影/稲垣純也)