野菜を肉で巻いた豚肉巻きもオススメ!

── 野菜の豚肉巻きも、おいしそうですよね。

渡辺: 肉巻きは、フライパンにくっついちゃったりすることもあるので、挫折する人もけっこういるんですけど、ボクはカンタンな料理だと思うんですけどね。

柏原: 肉巻きの料理は、野菜の芯に肉を巻いていくところで、ちょっとコツがいるんだと思います。

渡辺: 確かにそれはありますが、慣れれば、キレイに作れると思います。よく、小麦粉を付けるとかレシピで紹介されたりもしますが、ボクは付けません。テフロン加工のフライパンなどを使えばくっつかないから、けっこうカンタンに作れますよ。

 ボクの場合、息子がオクラが好きなので、オクラとニンジンの肉巻きを頻繁に作っていました。オクラと、スライスしたニンジンなどの野菜類をサッと茹でておいて、豚肉もサッと湯通ししておく。

 豚はロース肉をいつも使っていたのですが、頻繁に使うので、ロース肉が安いときにたくさん買っておいて、すぐに1枚ずつサランラップで巻いて冷凍していました。ロース肉は、国産のモノより米国などの輸入品のほうがオススメ。肉厚なので冷凍焼けしにくく、保存に適していますから。

 肉巻きに使うときには、野菜同様、軽く湯通しするのがポイント。冷凍庫から出して自然解凍すると、肉のうまみが水分と一緒に流れ出てしまってパサパサになるので、軽く湯通しするほうがおいしくできると思います。

 野菜を肉で巻いたら、十分にフライパンを強火で熱して、肉巻きを入れたら弱火にします。肉の表面全体においしそうな焦げ目が付いたら、火を止めてフタをして余熱で蒸し焼きにしつつ、味を調えるだけです。オクラなどは火が通りすぎると食感が悪くなるので、あまり通りすぎないようにするのがポイントですね。

 肉巻きは調味料に白ワインを使うといいですね。日本酒を使うよりもちょっと洋風になります。肉の臭みを飛ばしてくれて、うまみも出ます。

あまり気負わないで始めてみることが大切

── 卵焼きは、ほぼ毎回作っていたんですか?

渡辺: 卵焼きというより、だし巻きですけどね。ほぼ毎回作っていました。卵焼きは難しいと思って敬遠している人が多いのですが、これは、やればやるほど上手に作れるようになるので、楽しいですよ。私は卵焼き専用のフライパンを使っていましたが、毎日作っていれば、普通の小さめのフライパンでも必ずうまく作れるようになります。

── 料理経験があまりないパパだと、どれくらいで作れるようになりますか?

渡辺: それは料理のセンスがあるかどうかっていうことにもよりますが、誰でも何度か作っているうちに形になってくるはずです。ポイントは、あまり気負わないことですよね。最初はご飯と卵焼き、それにあともう1品くらいといった感じで始めるといいんじゃないでしょうか。

 最初から数多くおかずを作ろうとするとてんてこ舞いになってしまいますから(笑)。まずは、おかず2品とご飯。そこに、ミニトマトやブロッコリーを彩りを添える意味で入れる。それで充分です。そこから慣れとともに徐々におかずの数を増やしていくみたいな流れでやっていくのが一番いいのではないかと、ボクは思いますね。あまり気負わないで初めてみるのがいいんじゃないでしょうか。

(取材・文/國尾一樹)