「待機児童数は少ないはずなのに、保育園に入れなかった」「もう認可園はあきらめた。認可外園でもいいので、とにかく春までに復帰できるよう有効な情報がほしい」。
4月からの職場復帰を目指し、0歳児や1歳児クラスに入園させたいと計画する家族から“保育園に落ちた”という絶望的な声が届く。そんな時期、入園のしやすさについて多くの家族が目安にしているのが、厚生労働省が定義している「待機児童数」だろう。しかし、この定義が分かりにくい。
やむなく育休延長した場合でも、待機児童にはカウントされていない
■保育所等利用待機児童の定義(厚生労働省サイトより。2017年2月6日時点)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000137590.pdf
そもそも2001年に厚生労働省は一度定義を変更している経緯もあり、「どんな条件だと待機児童にカウントされるのか、当事者である親でも分からない」(40代男性・1児の父)といった意見も多い。
特に議論に上がっているのが、自治体に数字の扱い方をゆだねている点だ。