「無料」のFP相談を受けるときに気を付けておきたいこと

 時々、有料相談を行う独立系FPのところに、「無料相談に行ったら、〇〇を買わされた」と口にする方がいらっしゃいます。

 望んで買っても、「買わされた」と感じたとしても、契約をしたのは買った本人です。

 無料相談の「無料」は一見するとオトクなように見えますが、街中で配布される試供品は、「気に入ったら買ってね」という販売戦略があってこその無料配布ですよね。同じように、金融機関の無料相談も「気に入ったら、保険や投資信託を買ってね」と、自社が取り扱う商品をおすすめするのは当たり前なのです。

 だからこそ、消費者である私たちに必要なのは、「無料相談は、商品を買ってもらうための入り口として、無料で相談を実施している」を意識すること。無料相談を利用する場合は、「お金について勉強しておく」ことが必須なのです。

 子どものころは親に切ってもらっていた髪の毛も、おしゃれへのこだわりができるとともに、無料だけど技術は不安定な親から、有料だけど確かなスキルを持つ美容師の役目に変わりました。お金の知恵も、無料だけど玉石混交のネット情報や販売のための無料相談ではなく、有料だけどオーダーメードの独立系ファイナンシャル・プランナーに相談すれば、相談料がかかる分、真にあなたの立場に立ったプランの提案があるはずです。

 なお、ファイナンシャル・プランナーという職業が知られるようになったのも、ここ最近のこと。カフェのようなチェーン店があるわけでもないので、多くの人が「誰に相談したらいいのか」「FPがどこにいるのか」を探されます。私のところにご相談にいらっしゃる方は、「FP 大阪」と検索される方が多いので、FPと自分の希望する地域をキーワード検索してみてはいかがでしょうか。検索エンジンだけでなく、日本FP協会のホームページの「CFP®認定者検索システム」からも、あなたに合ったFPを見つけることができますよ。

 FPに相談してみることで、悶々と悩む時間は少なく、お金がたまるスピードは速くなります。お金の専門家を使うことで、時短と安心の両方を手に入れてくださいね。