「シークレット・ウォンツ」に気付いていますか?

 このように「ワンオペ育児」で悩んでいる人は、自分自身のことを振り返ってみましょう。パートナーが協力してくれないことが原因だと思っていても、実は自分自身の背景や考え方がそうさせている、ということも多いのです。

 専業主婦、ワーキングマザーどちらにしても、「自分が納得して選択した基準づくり」をすることが大切です。それがないと隣の芝生が青く見えてしまい、苦しくなってしまいます。

 そしてもう一つ大切にしたいのが、自分自身の感情に丁寧に向き合い、本当の思い=「シークレット・ウォンツ」に気付く、ということです。

 余裕がなくなり、イライラしてパートナーを責めてしまいたくなったときに、自分の心が本当に求めていることは何なのか、耳を傾けてみましょう。「育児や家事を分担してほしい!」ということでしょうか? パートナーが分担してくれることで心は満たされ、イライラは治まりそうでしょうか?

 掘り下げてみると、実は、「一人でやっていることが寂しいし不安」「頑張っている私を認めてほしい!」ということが本当の思い=「シークレット・ウォンツ」だったということもよくあります。まずは自分の内なる思いに気付くことが大切です。

 それに気付き、パートナーに「寂しい」「認めてほしい」と素直に伝えられたら、きっと相手も応えようとしてくれるはずです。それを、「私はやっているのに……」「どうしてあなたは……」と責める気持ちからスタートしてしまうと、相手からは反撃の言葉を引き出してしまうことにもなりかねません。

 では、どうすればパートナーにうまく伝えられるのでしょうか?