「ワンオペ」に陥りやすいパターンとは?

 ●協働・協業が苦手? 

 これまでの人生において、「人にお願いするよりも自分でやったほうが早い」など、自分一人でやることを成功体験として持っている場合は特に、人に頼ったり、甘えたりすることが難しく感じることも。何でも自分一人で抱えてしまいがちなタイプの人です。

 例えば、学生時代のテスト勉強を、お友達と分担・協力して一緒にやるよりも、一人で黙々とやるのを好んでいたというような人は、その傾向が強いかもしれません。

 ●自分の母親が専業主婦だった?

 人は無意識のうちに、自分自身が育ってきた環境に価値を置いていたりするものです。ご自身がワーキングマザーでお母さんが専業主婦だった場合、お母さんと同じように子どもに時間や手をかけられていないことを嘆いたり、子どもをふびんに思ってしまったりすることがあります。

 でも、何事にも「良し悪し」の両面がありますから、専業主婦とワーキングマザーどちらが子どもにとって良いかは一概に言えないものです。

 専業主婦の場合は、時間や手をかけやすい反面、ストレスを抱えたママと長時間一緒にいることが、子どもにとってはつらい状況になってしまうことがあります。でも、長時間一緒にいられるからこそ、多少嫌なことを言ってしまったとしても、例えばおやつの時間においしいものを食べながら「さっきはごめんね」とリセットする、ということができたりもします。

 一方のワーキングマザーは、相対的に時間をかけられませんから、子どもとの関わり方の“質”を上げていくという意識が大事になってきます。専業主婦のママの場合とはスピード感が違い、リセットする時間がないまま一日が終わっていきますので、それを前提に、考え方をシフトすることが求められます。それにもかかわらず、時間がある前提での関わり方をイメージしていると、それが自分を苦しめる場合もあるでしょう。

●完璧主義傾向である?

 掃除、洗濯、料理。すべてを完璧にやろうと思っていないでしょうか?

 MUST DOが増えれば増えるほど苦しくなっていきます。例えば掃除であれば、「とりあえずキッチンがきれいであればOKとする」など、自分の中で「できること、できないこと、やりたいこと、そうではないこと」を整理して、できないことは手放すことが大切です。

 料理であれば、「たまにはお惣菜を買ってきたり、外食をして手抜きする日があってもいいや」と思えることが大事。いつもきちんと完璧な母よりも、“のんきな母さん”でいるくらいがちょうどいいんです。