パパ弁当には、男のこだわりが満載
高橋一晃さん:(以下、敬称略) この4月から、息子の弁当を作るようになって思いましたけど、パパ弁当の基本は、“子どもが食べたいモノ”を作るのではなく、“自分の食べたいモノ”を弁当に詰めて食べさせているのではないか、と思ったりしています。皆さんは、どうですか?
柏原光太郎さん:(以下、敬称略) 確かにそうかもしれないですよね。先ほど、俊美さんと話をしていたんですけど、やっぱり、どこかで外食をしたときに「コレはおいしかったなあ」という料理を、ちょっとアレンジして入れるということが多いのかな、と思います。
渡辺俊美さん:(以下、敬称略) 全くその通りですね。ボクなんかも、ツアーでいろんな土地に行っていろんな料理を食べますが、そこで食べた料理や食材をアレンジして弁当に入れたりしています。
高橋: 柏原さんは、フェイスブックページの「台所男子の会」主宰ですが、男の料理界をリードされてらっしゃいますよね?
柏原: いやいや、そんなつもりはありませんけど(笑)、パパ弁当って、何でもいいと思うんですよ。ボクの場合は冷凍食品は使わないと決めていましたけれども、別に使ってもいいと思います。やっぱり、料理っていうのは、「継続は力なり」なんだと思うんですよね。だから、毎日、パパ弁当を作っていると、楽しくなってくるものじゃないかと思いますね。
高橋: 俊美さんの弁当を見ていると色々ありますが、パパ弁当に対するこだわりというのは、どういうところですか?
渡辺: ボクは弁当箱にこだわりがあって、特にこの、曲げわっぱにこだわっていますね。最初の弁当箱は100円ショップで買ったプラスチック製の弁当箱でした。しばらく、それを使っていたのですが、知り合いの料理人に、曲げわっぱだと水滴も吸ってくれるし、殺菌効果もあって弁当が腐らないと聞いたんです。洗う手間がちょっと大変だけど、しっかりした、いいモノなら100年は使えるよ、と。
渡辺: 曲げわっぱは殺菌効果もあるし、臭いがついたらお湯で消毒してやると、消えます。今使っている曲げわっぱは、1万円ちょっとする高価なモノですが、100年もつんだから安いもんです。曲げわっぱは本当にオススメですね。地方に行く機会があると、民芸品のお店などをのぞいて、気に入ったのがあったら買っていました。九州地方のものや秋田あたりのものがお気に入りです。
高橋: 確かに男って、グッズとかアイテムにこだわりたくなる人が多いですからね。今日はこんな気分だから、こっちの弁当箱に入れようかなど、いくつかお気に入りの弁当箱を用意しておくと、弁当作りも楽しくなりそうですね。