昨年11月末、パパが子育てに積極的に参加することを提案するパパ集団「スーパーダディ協会」によるイベント「ゆる家事フェス!」が清澄白河のイベントスペース「NETABA」にて開催された。なかでも注目されたのが、3人のパパによる「パパ弁当が日本を救う!」と題されたトークショー。その模様を誌上で公開します。

高橋一晃さん
スーパーダディ協会代表。TBSテレビのプロデューサーとして「王様のブランチ」などの番組を歴任し、現在は「アッコにおまかせ!」を担当している。共働き家庭であるため、積極的に育児・家事をする、小学校1年生の息子を持つパパで、息子が小学校に入学すると同時に、できる限りパパ弁当を作るようになった。育児を仕事に生かせるビジネス本「スーパーダディビジネスマンの勧め」が3月2日に出版される。


渡辺俊美さん
1990年に結成されたヒップホップバンド「TOKYO No.1 SOUL SET」のメンバー。2009年には、福島出身のミュージシャンやクリエーターと共に「猪苗代湖ズ」を結成。福島県復興支援チャリティーソングを発表し、NHK紅白歌合戦に出場した。当時、高校生だった息子のために作ったパパ弁当エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』上梓。再婚後、現在、2歳になる女の子の子育て中で、新たに第三子が7月に誕生予定。


柏原光太郎さん
スーパーダディ協会の発起人の1人でもある文藝春秋の編集者。「週刊文春」「文藝春秋」「オール讀物」編集部、文春文庫部長などを経て、現在は、Web事業部長として「文春オンライン」の立ち上げを行う。中学1年生になる娘のパパで、幼稚園に通う3年間、毎朝パパ弁当を作り続けた。娘の中学入学と共にパパ弁当作りを再開。パパ弁当の写真を自身のフェイスブックや、自ら主宰するフェイスブックページ「台所男子の会」、インスタグラムにて公開している。

仕事も子育てもバリバリいきたい

高橋: 私は共働き家庭なのですが、家庭内ワークライフバランスを考えると、もっとパパが中心になって子育てをしていきたいな、と思うようになりました。ボクはTVプロデューサーとして仕事をしているのですが、家ではボクが家庭のプロデューサーとなって、子育てをリードしていきたい、と思っています。

 私は子育てに積極的に参加することを提案するパパ集団「スーパーダディ協会(SDA)」の代表として、仕事もバリバリやりたいし、子育てもバリバリやりたいという趣旨で活動しています。3月2日には初の著書「スーパーダディビジネスマンの勧め」という、実は育児は仕事にめちゃめちゃ生かせるといった内容のビジネス本を出版しますので、よろしくお願いします! なんて、いきなり宣伝しちゃって、どうもすみません(笑)。

 そんな私ですが、息子がこの4月から小学生になったのですが、給食がないので、毎日、弁当を持たせないといけません。そこで、できる限り、自分も弁当を作ろうと思い立って、作り始めました。そこで、今日は、「パパ弁当が日本を救う!」と題してトークを行いたいと思います。

 そこで、私がパパ弁当を作るようになるのに多大なる影響を与えてくださった2名の“パパ弁当”のプロをゲストに迎えましたので、ご紹介したいと思います!

 まずは、1人目は、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美さんです!

渡辺: こんにちは。渡辺です! 本業はミュージシャンです(笑)。

高橋: 俊美さんは、息子のために作ったパパ弁当の写真を収めたフォトエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス)を出版していて、これがジワジワと長きにわたって売れていますよね。

渡辺: そうですね。どのくらいの部数なのかはよく分からないんですけど、確か、7刷くらいまでいっていると聞きました。

高橋: 今や、パパ弁当のバイブルになっていると言っても過言ではありませんので、ぜひ、みなさん読んでみてください。ボクもこの本に大いに刺激を受けつつ、参考にさせていただいております。アマゾンなどでは中古で買えますが、みなさんは、ちゃんと新品で買ってくださいね(笑)。

 続いては、このスーパーダディ協会の立ち上げメンバーでもあり、文藝春秋の編集者である柏原光太郎さんです!

柏原: 文藝春秋という出版社で編集者をしております柏原と申します。よろしくお願いいたします。