ユニリーバ・ジャパンの新人事制度「WAA」を紹介する、5回読み切りシリーズ。第3回「働きやすさを実現する人事制度 5つの必須条件」に続く第4回は、WAAに関する説明会の最後に設けられた質疑応答の様子をお伝えする。

 ユニリーバ・ジャパンのWAA説明会後の質疑応答は、予定時間を過ぎても次々に手が挙がる盛況ぶりで、同社のトレーニングや仕組みに対する質問も相次いだ。質問の回答には、説明会に続き同社取締役 人事総務本部長の島田由香氏が立った。

WAA導入後、会社の売り上げが下がった月はない

参加者からは数多くの質問が寄せられた
参加者からは数多くの質問が寄せられた

会場からの質問 WAA導入による売り上げへの影響についてお聞かせください。

島田氏(以下、敬称略) 今のところ、個人の売り上げに対する影響は見ていません。会社全体の売り上げについては、これまで通り毎月、毎年というスパンで推移を確認していくことになると思います。ちなみに、WAA導入以降、社としての売り上げが下がった月はありません。成長率、利益率についても同じです。

 「WAAを導入した結果、売り上げが上がった」というところまではいかなくても、「WAAが始まってなんだか幸せだな」という感覚を社員が持ってくれて、「WAAを導入しても売り上げが下がらない」という状態を維持できればいいのではないか、と現時点では思っています。

 とはいえ、いずれは「評価をどうするか」「生産性をより高めるには」といったことも考えなくてはならないでしょう。そうした課題については、会社の枠を超えた「TEAM WAA!」(※)の活動の中でシェアし、解決していければいいと思います。

―― 人事評価について伺います。現在はどのような評価方法を取っているのですか?

島田 基本的には、個人ごとに設定したゴールに対する成果を評価しています。ゴールを設定するときに重視しているのは、「わくわくするゴールかどうか」。そのため、日々、マネジャーと進捗を確認する際も、数値だけでなく「本人がどう感じているか」「マネジャーとの対話の中で、どれだけ成長が見えるか」という感覚的な部分を重視しています。

※ 「TEAM WAA!」とは?…新しい働き方のビジョンに共感し、実現していこうとする企業・団体・個人のネットワーク。原則として月1回、ノウハウやデータを共有したり、アイデアを話し合ったり、社会にメッセージを発信したりする。

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  • WAAを適用できない工場の社員にはどう対応しているか?
  • 導入にかかった経費は、システム改修費のみ

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