アンチエインジングとか美魔女とか、叫ばれはじめていったいどれくらいの時間が経ったのだろう……今日もみんな、どこかで破れ、また立ちあがりをくりかえし、満身創痍で前進しているのだろうなあ……フレシネを飲んでそんなことを考えた。
そうか加齢って、若い人との比較で思い知らされるのね
わたしは現在40歳。これまで色々なところで加齢について書いてきたけど、考えてみると正味のところ、その実感は、過去の自分との対比のなかにしかなかったように思う。つまり、「体重が戻らない」「たるんだ」「老けた」「白髪だらけになった」とか、そういう加齢を表す変化というのは、つねに、過去の自分との違いとして理解していたのだった。それはまあ、そうですよね。
でも、いわゆるみんなは、それに加えて、他者との比較にもつねにさらされているという当然の事実に、わたしはこのあいだ、はたと気がついたのだった。
つまり、だいたいの人は会社に行ったり、避けられない人とのお付き合いのなかで、自分よりも若い人たちと場を共にする機会が多く、そこで生まれる人間関係のなかで自分の加齢&老化を思い知らされもするのだということに、気がついたのだった。
これって、けっこう、しんどいことではないだろうか。