日々バタバタの共働きファミリー。毎日じっくり子どもと向き合うのが難しいというママ、パパも多いですね。そこで大切なのがリビングの活用法です。パパが不在がちでも親子の絆が感じられる写真や壁の飾り。ちょっとした時間にすぐゲームができる環境作り。体を使った遊びで成長が実感できる仕掛け。そんな工夫にあふれたお宅がありました。
 『リビング上手』は子育て上手!」特集の第3回では0才から8才までの3人の男の子を育てるMさんのリビングをレポート。自発的に勉強やお手伝いができる仕掛けや、「大切にされている」という自己肯定感が自然に育つリビングについて伺いました。

※近年、日本の住宅ではリビング、ダイニング、キッチンが一続きとなった空間が増えていることから、本特集ではダイニング、キッチンもリビングの一部として扱います(例えばダイニングテーブルで学習することをリビング学習と呼ぶなど)。

【「リビング上手」は子育て上手!】
第1回 中庭、個室とひと続き 遊ぶ子たちを見守るリビング
第2回 自己主張期に効果「自分で支度」リビング収納
第3回 窓に落書き、壁に貼り絵で自己肯定感が高まる部屋 ←今回はココ
第4回 リビングを1畳減らす勇気で「ものだらけ」が解消
第5回 子のことがよく見えるリビングで「叱る」が減った

Mさんファミリー
テレビ局勤務の夫(30代)、エステティシャン・ネイリストの妻(30代)、長男(8歳)、次男(3歳)、三男(10カ月)の5人暮らし。昨年8月、妻の母と暮らすための二世帯住居を東京都内に建てた。

落書きし放題! のリビング窓が想像力を育む

 東京都内の一戸建てで暮らすMさんのリビングは、「とにかく楽しくにぎやかに!」がテーマ。リビングに入ると、壁一面に所狭しと飾られた家族写真や子どもの絵、工作の数々が目に飛び込んできます。

 窓ガラスには、カラフルな「HAPPY BIRTHDAY」の文字とイラスト。これは先週、子どもの友だちのお誕生日会を開いたときの名残りだそう。

 「使っているのはガラスに描けるクレヨン。ウエットティッシュで拭くだけで落ちるので、掃除も簡単です。どれだけ落書きしてもOKなので、子どもたちは大喜び。親も『描いちゃダメ!』と叱らなくていいので、気持ちがラクなんです」。ガラスいっぱいに伸び伸びかけるせいか、傑作が生まれることも多いそう。褒められるチャンスが増えて、子どもの自己肯定感も高められています。最近は『青と赤を混ぜると紫になる』のような色のブレンドにハマっているらしくて、それを広い場所で試せるのも楽しいみたいです」と妻は話します。

広い窓を使ってダイナミックにお絵かきできるとあって、3歳の次男もすっかり絵が得意に
広い窓を使ってダイナミックにお絵かきできるとあって、3歳の次男もすっかり絵が得意に

ガラスにも描けるクレヨン「キットパス」(日本理化学工業)は玉川高島屋で購入。色のブレンドの例が書いてあることも購入の決め手に
ガラスにも描けるクレヨン「キットパス」(日本理化学工業)は玉川高島屋で購入。色のブレンドの例が書いてあることも購入の決め手に

<次ページからの内容>
・ 目指すは頂上! 富士山の思い出を壁のコラージュに
・ 季節の行事を伝える手作りの紙人形を壁一面に
・ 飾った絵や工作を通じて、多忙な父との会話が弾む
・ ターザンロープ、登り棒で家の中でも体力作り
・ 言われなくても、自然に勉強したくなる環境
・ 本が苦手な長男には本棚を手作りさせて意欲アップ作戦

次ページから読める内容

  • 目指すは頂上! 富士山の思い出を壁のコラージュに
  • 季節の行事を伝える手作りの紙人形を壁一面に

  • 赤ちゃん時代からの写真を飾り、絆を確認

  • 飾った絵や工作を通じて、多忙な父との会話が弾む
  • ターザンロープ、登り棒で家の中でも体力作り
  • 引き出しのナンバリングでお手伝いをしやすくしておく
  • おもちゃは定位置を定め、自分で管理させる
  • 言われなくても、自然に勉強したくなる環境
  • 本が苦手な長男には本棚を手作りさせて意欲アップ作戦
  • 「0歳児のうちは頑張ろう!」が夫婦の合言葉