オリエンタルラジオ・中田敦彦さんに、子育てや夫婦関係について語ってもらう本連載。妻はタレントの福田萌さんで娘は3歳、1月22日に第二子となる男児が誕生し、2児のパパとなりました。今回中田さんに聞いたのは、「勉強ができる子、勉強ができない子」をどのように伸ばすかについて。中田さん自身は都内有数の進学校から慶応義塾大学に進んだ〝勉強ができた″タイプですが、そのうえで「大した問題じゃない」とあっさり。その理由とは? わが子の能力の見つけ方のヒントも詰まっています。

 わが子が、勉強ができるかできないか。大した問題ではないとは思っています。勉強ができなくても素晴らしい人はいますし、一方で、勉強ができることで示される価値だって当然あります。

勉強が苦手だとしたら、苦手に代わる得意なことがある

 子どもにとって、勉強って謎のもの。数学とか理科とか、勉強することでこの先何が自分の人生に生かされるのかも不明だし。でも、よく分からないけれど目の前にある「課題」に対して、いかに立ち向かうかを問う判断材料にはなりますよね。課題に対して、自分はこういう取り組み方をして、こんな結果を出したという事実が、その子の「実績」になります。その意味で、できる子になってほしいとは思いますよ。

 大した問題ではないと言ったのは、できない場合は、勉強という課題に対して立ち向かえない、そういう能力が単になかっただけ、とも言えるから。その子にとって勉強に代わるものが、「走ること」「ダンスをすること」「絵を描くこと」といった場合もあるでしょう。

 僕自身に置き換えて考えると、特に中高時代に勉強することに時間を割いてきたことが、今の自分を作っていると自覚しています。

 僕は今の仕事も生活も、受験勉強のノウハウでやっているところが大きい

 すべては、サイエンスだと捉えているんです。サイエンス、すなわち科学って、法則を導き出すことなんですよね。

 数学でこういう問題がありましたよね。「7、9、11、13、15、17、19…」と数字が並んでいて、これはどういう規則で並んでいるか? と問うもの。答えは、「2x+7」のxに、0、1、2、3、4、5、6と数字を代入したものが並ぶ数列だったという。あれって今思い返すと、人生ってこれだ!と思ったんですよ。