パパのDIYで子どもの家への愛着が深まる

「この家に住んでからは、オフの過ごし方も変わりました」とYさん夫妻。棚やスツールをDIYで作ったり、キッチンのタイルを貼ったりと、以前はしなかったDIYを楽しむようになりました。いずれは中庭のウッドデッキ作りをもくろんでいるそう。

「家の設計を依頼したのは、廃棄物を出さないという考えに基づいた、ロングライフ住宅を提案している『エアロハウス』という会社。『家は住む人が暮らしながら手を加え、進化させていくもの』という、セルフビルドの考え方に共感しました。例えば子ども部屋の壁はあえて無塗装にしていて、いずれは、家族でそれぞれが好きな色で塗る予定。中庭にはこれからウッドデッキや家庭菜園を作るつもりです。最初にすべては完成させず、こうやって自分たちでプラスしていくほうが楽しい。家を作り上げる過程を家族で共有することで、愛着も湧いてくると思います」


三女が座っているスツールは、家を建てたときの端材を活用して夫が手作りしたもの

新しいリビングがきっかけで、働き方にも変化が生まれた

 以前は横浜に住んでいたYさんファミリー。住まいが都心から離れるという選択は、夫が働き方を変える大きなきっかけにもなりました。


みんなでカードゲームをしたり、おしゃべりを楽しんだり。家族一緒に過ごす時間も増えた

「前の家のときは、残業のため終電を逃して都内からタクシーで帰ることもありました。でもさすがに今は湘南までタクシーというのは無理です。仕事にメリハリをつけて、なるべく早く家へ帰ろう、と思うようになったおかげで、仕事の効率もよくなりました。僕が夕飯を食べている間、子どもたちは隣に座ったり、ダンスを見せてくれたり、リビングのあちらこちらで思い思いに過ごしています。それぞれがその日にあったことを話してくれます。その流れで僕が寝かしつけをすることも多いんですよ。リビングでリラックスして過ごしながらの平日のコミュニケーションが楽しみで、今は子どもが寝る前には家に着こうと考えるようになりました」

パパの趣味を家族で楽しむ

 海岸に近い今の家は、最寄り駅からは徒歩で20分。それもまた、「気持ちのリフレッシュにちょうどいい距離」だそう。

「歩いている間に、自然とオン・オフが切り替わる。『家はくつろぐための場所』という意識が、前よりも強くなった気がします。駅まで歩くようになって、痩せるといううれしい効果も(笑)」


玄関横には夫のショートボードが。「子どもと一緒に行ける日が楽しみです」

 去年の夏は、長女が初めて近所の海でボディーボードにチャレンジ。サーフィンが趣味の夫は、一緒に楽しめる日を心待ちにしているそう。リビングを中心とした家づくりと豊かな自然環境が、家族の絆をより深めています。

(取材・文/工藤花衣、撮影/鈴木愛子)