子ども部屋はたったの4平方メートル。個室にこもらないようにコの字の間取りに

 Yさん邸の間取りで特徴的なのが、建物がコの字型になっていること。コの字の一辺にリビングがあり、中庭を挟んだもう一辺に寝室や子ども部屋が配置されています。

リビングでくつろいだり、キッチンで作業したりしているときも、中庭で遊ぶ子どもたちが目に入る
リビングでくつろいだり、キッチンで作業したりしているときも、中庭で遊ぶ子どもたちが目に入る

「リビングにいても、中庭を挟んで反対側の子ども部屋が見えるのが、コの字型にするメリット。いずれ子どもたちが独立した後はコの字の一辺を区切って、人とシェアすることも考えています」

中庭を挟んで右側がLDK、正面が廊下を兼ねた収納スペース、左側が子ども部屋と寝室になっている
中庭を挟んで右側がLDK、正面が廊下を兼ねた収納スペース、左側が子ども部屋と寝室になっている

 平屋を選んだのも、子ども部屋をコンパクトにしたのと同様に、「個室にこもってほしくない」という思いから。「2階があると、どうしても親の目が届かないことがありますよね。でも平屋ならお互いの距離が近いし、子どもたちがどこで何をしているのかすぐに分かります」

「寝られれば十分」と、コンパクトに設計した子ども部屋。右から長女、次女、三女の個室。部屋の仕切りの天井部を開けることで、狭くても圧迫感が出ないようにした。子どもたちも、ちゃんと“自分だけのスペース”があることに満足している
「寝られれば十分」と、コンパクトに設計した子ども部屋。右から長女、次女、三女の個室。部屋の仕切りの天井部を開けることで、狭くても圧迫感が出ないようにした。子どもたちも、ちゃんと“自分だけのスペース”があることに満足している

子ども部屋と寝室が並ぶ廊下。今のところは扉をつけていない
子ども部屋と寝室が並ぶ廊下。今のところは扉をつけていない

 この間取りにしたおかげで、家族が自然とリビングに集まるように。「宿題をするとき、おもちゃで遊ぶとき、テレビを見るとき……。それぞれに違うことをするときも、お互いを近くに感じながら過ごしています」