娘の友達のお母さんから頼まれて、お料理と併せて社会に出ても困らないマナーを子どもたちに教えようと、クッキングプロデューサー・葛恵子さんが気軽な気持ちで始めた料理教室「リトルレディーズ」。その後、口コミであっという間に人気となり、未来のレディーだけでなくジェントルマンも集うようになりました。「キッチンでは子どもたちの本音が飛び交う」と笑う葛さん。自身も一男一女を育て上げ、キッチンと食卓で子どもたちを見守ってきた葛さんに、お料理とマナーのもつ力やキッチンで聞こえてくる子どもたちの本音などを伺います。第1回は、「リトルレディーズ」の生い立ちについて話を聞きました。

 上の子が小さいときは、仕事はほとんどしていませんでした。アッコさん(義母に当たる料理記者・岸朝子さん。長年料理雑誌の編集長を務め、TV番組『料理の鉄人』の審査員としても人気を博した)に頼まれて、撮影があるとお料理して、という感じでたまに働いていましたけれども、最初にしっかり始めた仕事は、自宅で始めた子どものための料理教室でした。

 お弁当を作るのが好きで、お料理も好きだったので、下の娘のママ友に「うちの子たちにお料理教えてくれない?」って頼まれて、「いいわよ」と気軽に始めたのが最初です。

 せっかくお預かりするなら、私自身が食環境プロデューサーの木村ふみ先生に習ったテーブルセッティングとか、ちょっとしたテーブルマナーとか、その子たちが大きくなったときに困らないことをトータルで気長に教えてあげようと思ったのです。「すてきなレディーになるその日まで」というコンセプトで、お料理だけでなく、器の扱い方や季節の行事を教えたいな、と。

 この狭いキッチンで、私がきちんと目配りできるのは1クラス6人が限界です。ところが、お母さんたちのネットワークのおかげもあってあっという間に15クラス以上になった時期もありました。今は、トースターパンのような商品開発の仕事もあるので、少しお教室のほうはペースを抑えています。

季節の料理を作ることで子どもの心が安定する

 このところ、ずっと白い器が大人気ですね。どこが正面かなど向きを気にする必要がなく、季節も関係なく、和洋中と何の料理にでも合いますから、確かに便利です。でも私は、たまたま洋食器や和食器のセットが家にありましたので、季節の行事に合わせてお重や塗り物などの扱い方も教えたかったんです。

 そうすると、子どもたちはきちんと大事に食器を扱ってくれます

お教室で開いたティーパーティー
お教室で開いたティーパーティー

次ページから読める内容

  • 中学生になったらよそのお宅での振る舞いもアドバイス
  • 思春期の子どもには料理のスキルを磨くよりも大事なことがある
  • 友達の前で恥をかかせるような注意の仕方は絶対しない
  • お母さんが喜ぶ姿が子どもたちにとって何よりうれしい

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