医療のメリット・デメリットをきちんと学んで情報の取捨選択を

 私は医療者ではないので、メッセのブースでも、いつも当会のメルマガや、きちんとした専門家が書かれたものをご紹介することにしています。

 以前も、ステロイドに関するこちらの記事『ステロイドと文化包丁』をその場で読んでいただいたところ、「安心しました! 考えてみたら、なぜ悪いかもよく知らないのに、ステロイドを避けようとしていました」とニコッと笑って話してくださった方もいました。

 また、ある親御さんは、特にステロイドを避けていたわけではなかったのに、たまたま家の近くの小児科がそのような方針だったそうです。その親御さんは「何か変だと思っていたんです」と話してくれました。

 調べ抜いて、考え抜いた結果、たどり着いた結論が「ステロイドを使用しないこと」なら、その方の考え方ですし、それはそれで良いのかなと思います。しかし、何となくイメージで避けたり、薬のメリットを知らないのに避けてしまうことで、良くない事態を引き起こしてしまうことがあります。

 医療には「うちが正しくて、あとは全部ダメ」ということはありません。また「これさえやれば、絶対安心」もありません。見分けるのも選ぶのも難しいですが、妥協せず、焦らずに見ていけるといいなと思います。そのために、私たちの会は日々活動しています。

 子どもが小さいうちに「迷いつつ、選ぶこと」の練習ができていると、将来的にさらに迷うことに遭遇したとき、きっと助けになるはずと、考えています。

 ちなみに現在、この赤ちゃんは原医師による診察・処方を受け、約2週間ですべすべのお肌になったそうです。よかったですね。

■1ページ目に「非ステロイド性の抗炎症剤の軟膏であるゲンタマイシン軟膏」とあったのは、「非ステロイド性の抗炎症剤の軟膏」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。 (2017年1月31日)