今回は子どもの中学受験を体験した3人の母親にインタビュー。中学受験にどれくらいの費用がかかり、その費用をどうやって捻出したのか聞いてみました。

小3の2月より受験塾はスタート。年を追うごとに金額アップ

 6年生の受験が終わった2月から、新4年生(その時点では3年生)の受験準備が始まります。4年時は春や夏の講習も日にちが少ないこともあり低額ですが、学年を追うごとに金額は増えていきます。それぞれの家庭で、かかった金額を聞いてみました。

※子どもの学年は2017年3月取材時点のものです

Hさん

【プロフィール】
家族:夫・長女(中2)

●将来を考えて、家族で熟考した上で私立がよいと判断!

将来の選択肢は、大学付属ではない私立中学が一番広がるのではないか、また多感な時期に分断されない6年を過ごして欲しいといった考えから、中高一貫の私立校受験を決意。

Iさん

【プロフィール】
家族:夫・長女(中1)

●「受験したい!」子どもの申し出に親はびっくり。でも全力で応援を決意!

夫婦とも受験をさせる予定はなかったが、子どもが「チャレンジしたい」と受験を希望。最後には、どうせ勉強するなら、きれいな校舎で面倒見のいい環境で学ぶのもいいかなという気持ちになり、親が折れて応援することに。もともと受験を予定していなかったため資金計画もなく、後手後手の対応になったが何とか乗り切る。

Mさん

【プロフィール】
家族:母・夫・長男16歳(高1)・次男13歳(中1)

●教育環境を整えたい!と夫婦で団結。息子2人の受験まっしぐら

中学から私立に行けばよかったと後悔しているMさんと中学から私立だった夫。2人とも「男子は周囲の環境に影響されやすい。私立の良い環境を子どものために整えたい」という意見で一致。長男は小3の2月より中学受験用の塾に入って本格的に開始した。3歳違いの次男も、小4よりスタート。

 こうして見ると個人差はあっても、大体年間で50万円~100万円、年々費用はアップし、6年時には4年生の時の3割~5割増しになることを覚悟したほうがよさそうです。

 ではその費用は、どうやって捻出したのでしょうか。