共働き世帯は、専業主婦世帯よりもお金が貯められない!?
共働き世帯と専業主婦世帯の数が逆転してから10年以上が経過し、もはや雇用者の夫+専業主婦は日本のモデル家族の姿ではありません。20代後半~30代前半の既婚者の約6割は働いているのが現実。ということは、子どもが生まれて専業主婦になる人が多かった時代に比べると、世帯収入も多くしっかり貯めている家庭が増えているはずです。
「継続して個人のマネー相談を受けているので、共働き家庭が増えていることは実感しています。ところが貯蓄額は10年前の片働き夫婦よりも、最近の共働き夫婦の方が格段に少ないのです」と、ファイナンシャル・プランナーの深田晶恵さん。
共働き夫婦が貯められない理由
それは、どうしてなのでしょう。
「妻が結婚や出産を機に退職すると、今までのようにはいかないからと“やりくり”モードになります。ところが共働きを続けると、独身時代のお金の使い方を続ける人がほとんど。くわえて、共働きだから生活費がかかっても仕方がないなど言い訳が多く、どうしても高コストな家計になってしまうのです」と深田さん。
しかし共働きだから、貯蓄がなくても大丈夫ということはありません。いまは余裕があっても、収入が激減するようなアクシデントがいつやってくるかわからない時代です。