眞鍋かをりさんがママとして、仕事人としてのあれこれを語るこの連載。お母さんになった直後からお届けしていますが、子どもはもう1歳3カ月に。そんな眞鍋さんが考えるのは、年明け早々に論争を巻き起こした「ベビーカーで初詣問題」についてです。

 この連載も今回で丸1年です! 昨年の今ごろは、首すわり前のフニャフニャのわが子に授乳をしながら、スマホ片手に初回の原稿を書いていたなあ。現在、1歳3カ月。添い乳で寝かしつけて、ベッドの中でスマホを握り、原稿を書いております。

 まだおっぱいを手放せないわが子ですが、もう赤ちゃんではなくなってきているのを感じます。最近、本当によくしゃべる、しゃべる! 話せる単語が日々増えて、たまに2語をつなげた文も飛び出すようになりました。1歳児の成長スピードには、驚かされるばかりです。そんななか、そろそろ子どもの前で話す内容に気をつけないとな…と思った出来事がありました。

「アイジン、アイジン…」大人の会話を1歳が耳コピしちゃった!

お正月は、離乳食をおせち風にしてみました。黒豆、安納芋のきんとん、なます風のコンソメ煮、甘酒入卵焼き、ひとくちおにぎりです。食の細いわが子ですが、そこそこ食べてくれました
お正月は、離乳食をおせち風にしてみました。黒豆、安納芋のきんとん、なます風のコンソメ煮、甘酒入卵焼き、ひとくちおにぎりです。食の細いわが子ですが、そこそこ食べてくれました

 連日、ワイドショーをにぎわせていた韓国政府のスキャンダルについて、テレビの前で家族であれこれ話していたときのこと。

 「あの愛人がリークしたのは…」「愛人がバッグの会社を…」

 ワイドショーをネタにたわいない会話をしていたわけですが、聞いていたわが子が突然口にしたんです。

 「アイ、ジン…アイ、ジン」

 きゃーーー! ちょっと!! この子「愛人」って言ってる!!

 それまでは教えた言葉しか話さなかったので、大人同士の会話に全く気を使っていませんでした。もうこんなに早く耳コピできるようになっていたとは…

 「愛人って言ったよ!」と大盛り上がりしている大人を見て、「ウケた」と手応えを得たのか、その日は1日中、「アイジン!」をうれしそうに連発しておりました。小さいからまだ何も分からないだろうという考えは、子育てには禁物ですね。

 さてさて、ついこの間までお正月ムードだと思っていたのに、世間はもうすっかり日常モード。なのに、わが家はまだ初詣を済ませておりません。

 三が日のうちに、一応は近くの神社まで行ったんですよ。そろそろ初詣の参拝客も減ってきたかな? というころを見計らって。しかし、本殿の前には長蛇の列。普段なら待てないこともないくらいの長さでしたが、動きたい盛りの1歳児をおとなしく待たせるには、けっこうハードルが高い人数です。

 結局、「子どもが小さいうちは松の内を過ぎてからのお参りでも、神様は許してくれるでしょ」と初詣を諦め、ちゃっかりおみくじだけ引いて帰ってきたのでした。ちなみに、今年の運勢は大吉でした。やったー。