日経DUALの読者のみなさま、こんにちは。ジャーナリストの白河桃子です。

 2016年のクリスマスイブの日、NHKで放映されたテレビ番組のテーマは「長時間労働」でした。なぜ、クリスマスの日に……と思ったのですが、電通の高橋まつりさんが亡くなってから、ちょうど一年だからということだそうです。

 その番組内でサントリーホールディングス社長の新浪剛史氏が「この社会問題を解決するにはバサっとやったほうがいい。しっかりと規制して長時間労働はまずいんだと社会問題として捉えた方が良い」と発言していたことが印象的でした。サントリーは先日の「日経DUAL共働き子育てしやすい企業ランキング2016」でも1位を獲得していた働き方先進企業です

 若い勤労者の命が失われてしまったことをきっかけに、日経DUALの読者の皆さまに今考えてほしいのが、長時間労働問題なのです

子どもたちが働く日本の未来をどうしたいか?

 みなさんは、将来子どもたちが働く日本を、どんな日本にしたいですか? 現在のように、家族で夕飯の食卓を囲むのが難しい日本の働き方のままでいいのでしょうか?

 実は今、日本の長時間労働を大きく変える法律が制定されるかどうかの瀬戸際にあります。「長時間労働是正」にぜひお力を貸してください。

私は現在、2016年9月から内閣府が始めた「働き方改革実現会議」の民間議員をしております。この会議は「一億総活躍プラン」の中の「働き方改革」を前進させるための会議です。

 そして先日、一億総活躍プランの話をコラム「日経DUALから働くママパパの声が国に届いた!」で、日経DUALによる緊急アンケートのお礼の記事をかかせていただきました。子育て世代のみなさまの声が一億総活躍国民プランにどう影響を与えたかという話です。さて、その後はどうなったのか、そして今、働き方に何が起きているのか。それについて会議に参加している私から、子育て世帯の皆さまへ今日はお伝えしたいと思っています。

働き方改革に関する安倍総理との意見交換会(平成28年12月8日)
働き方改革に関する安倍総理との意見交換会(平成28年12月8日)