インスタとリアル世界のギャップが激しすぎる二重構造ライフ

── 自分のなかで育児と仕事が何となくうまく回せるようになったなぁと感じたタイミングってありましたか?

LiLy 息子が2歳になる少し前に娘が生まれたのですが、その年も大変で…。2人が同じ保育園に入れず別々の園に通っていたので、双子用のベビーカーに0歳と2歳を乗せて、ボロボロの状態で2つの園を駆けずり回った1年でした。キラキラとしたインスタグラムの世界での私は「LiLyさんみたいに子ども欲しい~」と憧れられる一方で、リアルな世界の私は、すれ違う若いキラキラした女性に「私、子育て無理かも…」というドン引きしたまなざし向けられるという二重構造ライフ…(笑)。いま思い出しても、笑えますね。なので、2人が同じ保育園に入れてからですね。保育園は預かってくれる時間も長いですし、お迎えも一カ所だし、その黄金の3年間でしょうか。私は仕事をしていたら子どもに癒やされたくなるし、子どもとずっと一緒にいたら孤独に執筆したくなる。そういう意味でも、仕事をしている自分とお母さんの自分を、いいタイミングで行き来できました。

── 育児と仕事、2つをうまく両立させるコツはありますか?

LiLy あくまで私の場合なので、おすすめというわけではないのですが、音楽で気持ちを切り替えることでしょうか。執筆は集中して臨むのでヒップホップなどブラックミュージックやクラブミュージックを聴きながらキレキレのテンションで、子どものお迎えに行くときはJポップを聴いています。仕事のままのテンションで行くと子どもにも迷惑がかかるんで(笑)。そこからは完全に仕事の面ではオフなので、晩ごはんのことは一旦忘れて、子どもたちと一緒に近所の公園に寄って遊んで帰る。私もガンガン、ブランコに乗る(笑)。決しておすすめではなく、私にはそれしかできないんですね。

「いろいろあったな、がんばった。ありがとうだな、全てに。いろいろ本当に。だって、こんな景色がみれるなんて」
「いろいろあったな、がんばった。ありがとうだな、全てに。いろいろ本当に。だって、こんな景色がみれるなんて」