―― 導入直後は、回線環境が課題だったと伺っています。
矢動丸さん 上峰町では、運営員・支援員・コーディネーターという役割を設け、町全体で子どもたちの教育をサポートしています。授業中も、常に授業のネット回線を確認する担当として、大人を1人配置しています。レアジョブ側にレッスン供給センターなども作っていただき、今では回線環境も安定しています。
幼稚園から高校まで、一貫した英語教育に取り組みたい
―― 今後、矢動丸さんがICT教育で目指すことを教えてください。
矢動丸さん 幼稚園から高校までの一貫した英語教育に取り組みたいという思いがあります。一部の幼稚園では既に英会話のレッスンを実施しているのですが、その後、小学1年生から4年生までの取り組みはなく、小学5~6年生になるまでの間は空白になってしまっています。
中学校でも、実践的な英会話の学習を積極的に導入していかなくてはいけません。幼稚園から高校まで一貫した英語教育に取り組み、子どもたちが社会に出た後に、実際に使うことのできる英語の習得を実現し、グローバル人材を育成していきたいと思います。
また、本当の意味でのグローバル人材を育てるために、子どもたちには日本のことも勉強してほしいと思います。まずは英会話で自信を持ち、さらには、自分の興味を持つ分野の学習にもチャレンジしていってもらえるような学習環境を整えたいと思います。
(取材・文/日経DUAL編集部 小田舞子)