半年で生徒の7割が「英会話に自信を持てるようになった」と回答

―― オンライン英会話サービスを使い始めたことにより、子どもたちの英語に対する関心は変化しましたか?

情報端末を使って、全員が別々の講師とつながり、一斉に英会話の練習を学ぶ
情報端末を使って、全員が別々の講師とつながり、一斉に英会話の練習を学ぶ

矢動丸さん 導入した2015年の1年間、授業を受けた生徒たちにアンケートを取ってみたところ、7割が「英語を話すことに自信を持てるようになった」と答えました

 2015年度の6年生は、上峰町の姉妹校である韓国の学校の生徒とSkypeで直接話す機会を頂きました。外国人の先生たち以外と英語で会話するのは初めてだったので子どもたちも緊張していましたが、いつも勉強している英語を試し、大きな自信へとつながったようです。

 従来、上峰小学校ではネーティブの先生による英語の授業は週に1度だけでした。外国語指導助手(ALT)さんが5年生と6年生の教室を訪れて実施するもので、“先生1人対生徒40人”という授業でした。しかし、オンライン英会話サービスを活用し始めてからは、1対1でネーティブ講師と会話することにより、英語を話す・英語に触れるという経験が一気に増えました

 相手の言っていることが分からない、自分が何と言えばよいか簡単には分からないという状況でも、1対1だと自分でどうにかしなくてはいけないため、ボディーランゲージなども総動員してどうにかこうにかコミュニケーションを取るようになります。

 英語の学習ではインプットだけではなく、アウトプットも重要です。オンライン英会話サービスの導入で、インプットとアウトプットの両方が可能になったと思います。

―― オンライン英会話サービスを利用した英語の授業に対する、保護者の反応はいかがですか?

矢動丸さん どこの親御さんも子どもが笑顔で学校から帰ってきてくれるのがうれしいのです。この英会話の授業に関しても、子どもたちの満足度も高く、保護者からのネガティブな反応はありません。事前の保護者向け説明会でオンライン英会話サービスを体験してもらったので、不安も払拭できたのではないかと思います。