虎のおかげで、毎日が「先の読めないジェットコースター」に

 月日の流れは確実に早くなっていると感じるのだが、一方で、ほんの半年前のことが青春時代のように遠く感じられたりもする。虎が生まれるまでは、1年の「あっという間」感がただ増していくだけだったのに。

 トシを取るということは、先のことが読めるようになることだ、と思う。

 読めるから、予想ができるし驚くことも減っていく。

 だから、小学生の時は永遠のように感じられた1年という月日が、どんどん短く感じられるようになる。

 だが、もう子育てを卒業する同級生も現れてきたトシになって、虎は我が家へやってきた。おかげで、お友達に「おじいちゃん」と呼ばれてしまうこともあるわたしは、先の読めないジェットコースターのような毎日を楽しませてもらっている。

 ということで息子よ、パパはおまえに誓うぞ。

 2017年もトレーニングに励んで、絶対にヒロ君を“リョー君化”してみせるからな。 

初めての「キッザニア」。ガソリンスタンドで働く体験をする虎
初めての「キッザニア」。ガソリンスタンドで働く体験をする虎

【妻のアトコメ】

 幼稚園の先生方にはこの場をお借りして御礼を言いたいくらい。このところの虎の成長ぶりは幼稚園の先生方のおかげでございます。ありがたいのは、私にはもちろん、ちょっとコワモテな夫にも、しっかりぴしっと言ってくださるところ。最近だけでも、「帰る準備を一人でできないようですが、家ではちゃんと一人で準備させてますか?」「立ったまま靴が履けないので、もっと歩かせたほうがよいかもしれません」などなど、ごもっともなご指摘を受けております。

 初めての参観日、ドキドキで虎を見守っていると、先生の言うことをちゃんと聞いていないのがミエミエで、案の定、作業が遅れている。はぁ~。もう、「『道具箱から出して』って先生言ってたじゃない」、と大きな声で叫びたいところ、ぐっとがまんして見ていたら、先生は、虎本人が気付き自分で作業するまで辛抱強く待っていてくださっている。あぁ、ありがたいなぁ。私だったら、イライラしてすぐに声かけちゃうところ、本当は待たないといけないんだな、と教えられました。

 こうした園児への対応といい、親への対応といい、2016年の流行語で言うところの「園児ファースト」が徹底しているということなのだろう。