仕事と子育て、どちらも諦めずにバランスを取りながら両立を図っているパパ達は、どのような工夫をしているのでしょうか。「共働き夫・イクボス四天王2017特集」第4回は公務員パパの登場です。

 北海道・函館市で生活保護ケースワーカーをしている今田尚輝さんは、厚生労働省「イクメンプロジェクト」が主催する「イクメンスピーチ甲子園2016」で優勝を果たした両立パパ。現在、8歳の女の子と6歳の男の子を持つ今田さんは、家事も育児も妻との分担50:50を実現しています。長男が生まれたときは、育児休業も3カ月取得したツワモノ。時間の使い方や職場へのアプローチ術など、両立のコツを語ってもらいました。

【共働き夫・イクボス四天王2017特集】
第1回 パタハラ問題はイクメンのステージが一歩進んだ証拠
第2回 フォロワー3000人ツイッターパパのパタハラ迎撃策
第3回 子が4人のオムロンパパは妻ファーストで家庭を回す
第4回 下の子入学、ここから巻き返しを図る公務員パパ ←今回はココ
第5回 P&Gのイクボスは育児優先で部下とウィンウィン

今田尚輝さん 43歳 地方公務員(生活保護ケースワーカー)
残業時間(月平均): 10時間
子ども: 8歳(女子)、6歳(男子)
妻の勤務状況: フルタイムの契約社員

「イクメンスピーチ甲子園」では優勝を果たした
「イクメンスピーチ甲子園」では優勝を果たした

共稼ぎ夫婦なら、夫の家事負担は当たり前!

 結婚前から、2人で働くことは私と妻の間では共通認識としてありました。経済的に、将来のことを考えると安心ですから。共稼ぎであれば、家事も育児も分担するのは当然のこと。 家事は自分の衣食住に必要なことですから、結婚したからといって妻任せというのはあり得ない。一人暮らしが長かったこともあり、家事に対しての苦手意識もありませんでした。

  家事、育児、そして仕事も、100点ではなく、85点を目指すことを心がけています。もちろん「両立」と言うからには、どちらもちゃんとやるべきですが、完璧を狙うのは、ハードルが高い。時間的余裕も、気持ちの余裕もなくなります。

洗濯は子どもを寝かしつけてから。掃除は週一、妻と一緒に
洗濯は子どもを寝かしつけてから。掃除は週一、妻と一緒に

 わが家では家事も育児も分担はだいたい決まっていますが、お互い、相手に過度な期待はしない。子どもの離乳食も、レトルトや瓶詰は豊富に売られていますから、使えるものは使い、子どもが大きくなってからは、スーパーの弁当でも、時にはカップ麺でもいいと思っています。妻は手作りにしたいと言いますが、毎日そうである必要はない。部屋の掃除は夫婦二人の担当にしていますが、だいたい週一。子どものいる家は散らかっていて当たり前ですから、それでいいと思っています。

家事や育児ができていなくても、相手を絶対に責めない

 夫婦ともに心身が健康でなければ子育ては難しい。以前あまりにも疲れて倒れそうになったとき、「これで僕が入院でもしたらどうなるんだろう……」と不安になって以来、「無理はしない、健康第一」と考えるようになりました。これも夫婦の共通認識。家事や育児ができていなくても、相手のことは絶対に責めない。「疲れているのかな」「具合が悪いのかな」と、想像を膨らませ、自分が代わりにできることはやり、できないことは無理しない。そうすればけんかにはなりません。

 保育園は、通常、夫婦ともに会社が休みの土曜日は預けられないことになっているのですが、疲れていて子どもをみるのがきついときは、「体調が悪い」ことを説明し、預かってもらってゆっくり休むようにしています。

<次ページからの内容>
・子育て支援制度や機関はすべて使う
・職場の空気は読まずに「変える」
・変えられないことは受け入れる努力も必要
・子育ては人生最高のエンターテインメント、その心は?

次ページから読める内容

  • 支援制度や機関はすべて使うつもりで事前チェック

  • 妻の負担にならないよう、お迎えは率先して自分が

  • 緊急時に備え、仕事は前倒しに

  • すべての仕事に100%で挑む必要はない
  • 職場の空気は読むものではなく、変えるもの
  • 努力で変えられないことは受け入れる努力をする

  • 育児は人生最高のエンターテインメント

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