近所にパパ友を作る、信頼できる専門家を探す

 私が子育て世代のパパに積極的におすすめしているのが、パパ友を持つこと。これも即効性があります。

 子育ての悩みは、経験者であるパパ友に相談すると、有益なアドバイスがもらえます。

 深夜に一人で、パソコンを前に「夜泣き、赤ちゃん、とめる方法」などと検索している人もいると思いますが、パパ友からの「何をやっても泣きやまないんだよね」というリアルな共感の声を聞いたほうがよほど安心できます。解決策を教えてくれるのも助かりますが、新米パパには不安も大きいので、同じ境遇の仲間に聞いてもらえただけで心強い。

 会社の同僚よりも近所のパパのほうが、すぐに相談できていいでしょう。保育園の送り迎えをすると、知り合うチャンスも生まれます。

 私の調査では、近所のパパ達がライングループを作り、飲み会などで愚痴ったり、情報交換したりしていました。忙しいパパ達ですから、集まるときは「来られる人がいたら来て」くらいのゆるさがあったほうがいいと思います。

 私にもパパ友がいます。幸いなことに仕事柄、周囲に高い専門性と豊富な経験を持つ先輩方がいるので、パパ友になってもらい、子育てや夫婦関係について相談しています。

 先日も、すごく助かるアドバイスをもらいました。

 最近、子どもの将来について考えることも多いのですが、パパ友には、妻とは教育方針についてずれが生じそうなことを相談したのです。「僕は最低限のことをやればいいと思っているのだけど……」と伝えたら、こう言われました。

「その“最低限”が何かを、夫婦で話しておかないと、あとでいざこざが起きるよ」

 その通りです。確かに、私は「最低限、人に迷惑をかけない子どもに育てられたら」と思っていても、妻は「最低限、中学からは私立に入れたい」と思っているかもしれない。経験者の声に耳を傾けることで、自分の知らないことがたくさんあることに気付きます。

 パパ友のほかに、信頼できる専門家を相談相手として見つけておくと心強いでしょう。保育園や幼稚園の先生でもいいですが、雑誌やWEBサイトに登場する専門家でもよいのです。直接、相談できなくても、その人の書いた書籍やインタビュー記事を読むことで、気づきはたくさんあるはずです。