生活リズムを整えるために3つの時間を固定する
日経DUALではこれまで様々な子育て専門家や学校関係者に取材をしてきましたが、多くの専門家が口を揃えるのが「生活習慣を整えることの大切さ」です。保育園よりも小学校のほうが登校時間が厳密に決められており、宿題や明日の支度にも時間がかかります。やるべきことを終えて決まった時間に就寝し、朝は決まった時間に起きて朝食を食べ、決まった時間に家を出る必要が出てくるのです。
小さいときに身に付いた生活習慣は、良くも悪くも、大きくなってからの生活にも影響します。小学校低学年のうちは、勉強やスポーツを頑張ることもよいですが、正しい生活習慣を身に付けることが、将来のために最も大切なことの一つだと言えるでしょう。
高校の教師であり、小学生のパパでもある栗田正行さんは、普段から子どもと接していて、生活リズムを整えるためには以下の3点を固定することが大切だと話します。
①起床時間について、栗田さんは、さらに3つのことを意識しているといいます。
「カーテンを開け、自然光を浴びさせる。朝日を浴びることで、体内にセロトニンが分泌され、脳と体が休息の夜から活動の朝へとスイッチを入れてくれます」
「眠っている間に、体内の水分は思った以上に失われています。起床後にはコップ1杯の水を飲みましょう」。栗田さんの家では家族全員、朝はまずお白湯を1杯飲むことからスタートするそうです。「朝、何も口にしない状態でお白湯を飲むことで腸内をすっきりさせるという狙いがあります。腸内環境という観点からも、朝、水やお白湯を1杯飲むと1日の調子がよくなるので、おすすめの習慣です」
「わが子の週明けの寝起きが悪い原因は、ずばり週末の朝寝坊にあると思ってほぼ間違いありません」
次ページから読める内容
- 集中力を高める低GI食品
- 就寝時間を固定する
- 時間を固定するために、すぐできる工夫って?