おむすびの作り方をご紹介
初女さんが多くの方をもてなした「おむすび」の作り方を、『初女さんのおむすび』(木戸出版)より抜粋して紹介します。
(1)手を洗う時のように、手のひらとひらの間にお米を挟んで、さらさらとすり合わせて洗います。水が濁らなくなるまで洗ったら、水につけて30分ほどおいておきます。
(2)お米が十分に水をすいこんだ状態(白くなっている)のを確かめて、水を足したり減らしたり加減します。
(3)炊き上がったらご飯は、しゃもじを立てて切るように、空気を含ませるようにしてほぐします。形をそろえるために、いったん小鉢やお茶碗にご飯を入れて型をとります。ふんわり盛って、まな板にあけ、ご飯の小山を作ります。
(4)ご飯の真ん中に、梅干しをちょんと置きます。水の中に手をくぐらせて、よく水滴をぬぐいます。手に塩をうっすらまぶして握ります。おいしいおむすびは、食べたときに、一粒一粒がほろっとほどけていきます。固くもなく、やわらかくもなく、お米の粒が呼吸できるくらいの力具合で握ってみてください。
(5)手を良く拭いてからのりをつけます。1枚ののりを4枚の正方形に切ります。1枚をおむすびの片側にはり、もう1枚は互い違いにご飯が見えないようにぴったりと包みます。
(6)出来上がったおむすびは、ざるにタオルを敷いてのせ、さらにタオルで覆っておきます。乾燥を防ぎ、水分や熱を吸い取ってくれます。
(写真はすべて岸圭子撮影『いのちをむすぶ』より)